『共に白髪が生えるまで』夫婦になった以上、一生を添い遂げる決意を示したはずの言葉が、昨今違った意味合いになってしまったのでは?と思うほど、 熟年離婚 をする夫婦が増加傾向にあるといいます。
長年連れ添ってきて、相手のことがよくわかっているはずの熟年夫婦になぜ離婚が増えてきているのか、その大きな原因と 理由 はどこにあるのでしょうか。
熟年離婚に至る原因と理由とは?
熟年離婚の背景はストッパー切れ?
熟年に至る前に離婚をする夫婦には、明らかにきっかけとなる存在があります。
しかし、熟年離婚をする夫婦にはこれといった決め手となるきっかけがない事が多いといいます。長年に渡る夫婦間での我慢と妥協の影には『子供』と『仕事』といったストッパーの存在があるからです。
子供の成長と共に子育てが終わり、定年という形で仕事が終わり、そのストッパーが役目を終えたとき、現代社会が豊かで便利になり、お互いが1人で生活していく事に不便を感じない事、また社会で活躍する女性が増えた事、元気な熟年や高齢者が増えた事で、第二の人生を自由に謳歌したいと考える夫婦が増えたことに関係があるようです。
熟年離婚の理由
熟年離婚を申し出るのは、女性が圧倒的に多いようです。
その背景には、子育てが終わり、子育て中には見えなかった夫の姿が改めてよく見えるようになったとき、その姿をみて、子供抜きで自分がこの先夫とどう向き合っていくか、一緒に添い遂げる事に意味合いをみいだすことができない、また定年で離職した夫が毎日家にいるという生活の中で、価値観の相違、性格のずれ、精神的虐待や肉体的虐待、異性問題などで離婚を申し出る場合があるようです。
最近では、高齢化社会の問題でもある介護の問題のなかで、夫が妻に夫の両親の介護を強要する、非協力的、妻の側の両親の介護問題などが熟年離婚の理由の1つになっています。
このように子育てや仕事といった夫婦の間にはいっていたストッパーがなくなってしまったことで、長年に渡り積もり積もった、さまざなな忍耐が怒涛のごとくお互いの感情を支配してしまうことが熟年離婚の最大の理由であるようです。
浮気で熟年離婚?
ネット社会の昨今、SNSなどで社交の場を広げる元気な熟年や高齢者が増えました。
子育てが終わり、定年を迎え時間を有するようになり、さまざまな社交の場に出ることでそこで出会った新しい出会いに胸をときめかせ、惰性的な夫婦関係に嫌気がさしていることから、相手とのお付き合いに夢中になり、それが原因で熟年離婚をする夫婦も意外と多いとのこと。
浮気は若い人にありがちな離婚原因と思われがちですが、現代では、こういったネット環境もあって熟年離婚の原因になるケースが増えているようです。
誰にでも起こりうる熟年離婚
長く夫婦を続けていれば、お互い不満も忍耐もあるわけです。それはどんなに仲の良いとされている熟年夫婦であってもいえることです。
長く忍耐してきたからこそ、相手を思いやり許すという点においては、ある意味許容範囲が広いともいえるでしょうし、熟年夫婦ならではの長所ではないでしょうか。
お互いが自分の中で我慢する事、妥協する事をコントロールしながら過ごしてきているわけです。
しかし、その許容範囲の広さが環境の変化に伴い裏目となり、夫婦の関係が崩れ始めてしまうと、歳を重ねてもいても人間は感情の生き物ですから、歯止めが効かなくなり、熟年離婚ということになりかねないわけです。
昨日まで何事もなく夫婦で過ごしていたのに、ささいな夫婦喧嘩から熟年離婚に発展してしまうケースも決して少なくありません。我が家は大丈夫!と『対岸の火』でみている夫婦にも、絶対大丈夫という保証がないのが夫婦というものなのです。
まとめ
熟年離婚に至る原因と理由とは
熟年離婚の背景はストッパー切れ?
熟年離婚の理由
浮気で熟年離婚?
誰にでも起こりうる熟年離婚