最近耳にする機会の多い、「 実家依存症 」という言葉。この実家依存症とは、どのような状態を指しているのでしょう。実家依存症について説明するとともに、女性が陥りやすいといわれる実家依存症になりやすい人の特徴について、これから詳しく解説いたします。
「ひょっとして妻は実家依存症では?」と感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
離婚の危機を招くかも!実家依存症陥りやすい人の5つの特徴
実家依存症とは
成人して結婚・独立した子供が、実家の親と相互的に依存しあい、自分の家族などに悪影響を及ぼす状態を言います。実家依存症は既婚女性に多い症状で、ほとんどは母親と娘の関係をあらわす場合に、このような表現が用いられます。
具体的には、以下のような症状があげられます。
- 実家近くに住んでいることもあって毎日のように実家に通い、お風呂や食事を実家で済ませて帰宅する
- 家事や子育てを手伝ってもらえるため、里帰り出産後に実家に長期間滞在し続ける
実家依存症の人にとって実家は大きな存在です。実家が夫より優先されてしまうといったことも、たびたび起こってしまいます。こうした状況が夫婦間の信頼関係に亀裂を生じさせ、その結果、夫婦関係の破綻につながることも考えられるのです。
このようなことから、妻の実家依存症が問題視されているのです。
妻に実家依存症の兆候が見られたら、早めの対処で夫婦間の信頼回復を図ることをおすすめします。これから、実家依存症の人に多く見られる特徴をご紹介します。
妻と母親との関係が異常なほど良好
良好な親子関係は、決して悪いことではありません。しかし、実家依存症と呼ばれる人の多くは、母親との関係がとても良好なのです。
「友達親子」という言葉が登場するほどです。親子でショッピングに出掛けることも珍しくはありません。娘と一緒に洋服を選ぶことで、外見だけではなく内面も若々しくいられるといった母親も少なくないのではないでしょうか。
このように、最近は親密な親子関係を築いている親子が多く、娘と母親との相互依存が強まる傾向にあります。
また、携帯やスマートホンで、母親と毎日のようにメッセージのやり取りをする妻にも、注意しなくてはいけません。人の価値観や考え方は、毎日のなにげない会話から影響を受けるものです。知らない間に、母親から強い影響を受けてしまうことも考えられます。
実家の近くに自宅があり、行き来が頻繁
実家が遠方にある場合は、本当に必要な時を除いて実家に頼ることは少ないはずです。そして「遠い親戚より近くの他人」ということわざがあるように、遠方の実家にお願いするより、ご近所の気の知れたママ友と協力し合う関係を構築している人も多いでしょう。
ところが、自宅の近隣に実家があると、自然と親を頼ってしまいがちになります。お互いが近くに住んでいると、些細なことでも母親の助けを求めてしまいたくなるものです。
このように、実家が遠方にある場合と近所の場合とでは、実家への依存しやすさが大きく異なるのです。息抜き程度に実家に行き来することは問題ありませんが、食事もお風呂も済ませてかえるといった、実家に入り浸った生活になってしまわないように注意する必要があります。
育児や家事を実家に手伝ってもらう
「買い物に出かける間、ちょっと子供のことを見ていてもらえたら…」といった場合、いちばん頼みやすい相手は実家ではないでしょうか。親も孫の顔が見られて嬉しいため、気軽に引き受けてくれることと思います。そのこと自体は決して悪いことではありません。
ここで振り返ってみましょう。子供を実家に預けることがあまりにも頻繁になってしまっていませんか?実家との関係について先述しましたが、問題はその頻度と程度です。実家を頼る前に、夫婦で頑張って解決できないか考えてみてはいかがでしょう。
父親がやさしく、女性の発言権が強い実家
頑固で偏屈な父親が実家にいる場合、ひとたび実家を出てしまうと、娘は実家に戻りづらくなるものです。ところが、母親が厳しく父親がやさしい家庭では父親と娘の仲が良好で、娘にとって実家はとても居心地の良い場所になります。
母親の方が強い家庭では、娘が実家に遊びに来ることに対して寛大な態度をとる傾向が見られます。
夫ではなく実家に相談事をする
何か問題を抱えているとき、真っ先に相談する相手が夫ではなく実家だという妻にも実家依存症が疑われます。妻が自分ではなく実家に相談事をしていると、人生のパートナーである夫が知ったらどのように感じるでしょう。
このような状態が続くと、良好な夫婦関係を築くことが難しくなってしまいます。自分が直面した困難は夫婦が協力して解決するものです。悩み事の相談は、実家ではなく夫とするのが本来あるべき姿ではないでしょうか。
まとめ
離婚の危機を招くかも!実家依存症陥りやすい人の5つの特徴
実家依存症とは
妻と母親との関係が異常なほど良好
実家の近くに自宅があり、行き来が頻繁
育児や家事を実家に手伝ってもらう
父親がやさしく、女性の発言権が強い実家
夫ではなく実家に相談事をする