「旦那と別れたいけど別れられない ~妻の悩みと夫の役割~(前編)」では、妻が殺意を抱いた夫の言動や夫と距離を置く方法についてご紹介いたしました。
後編では、離婚が許されなかった時代の女性が 別れたいけど別れられない 状況のなか、どのようにして夫婦生活を守ったのか、その秘策をご紹介いたします。
旦那と別れたいけど別れられない ~妻の悩みと夫の役割~(後編)
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離婚が許されなかった時代
高年層の女性は嫁に行くのが当たり前で、結婚後いかなる理由があっても離婚することは人生の汚点とされていました。そのためDVに合っても夫婦喧嘩で片付けられており、警察に相談しても、民事不介入を理由に相談には一切応じてもらえませんでした。
もし離婚できても無一文で追い出され、実家を頼ろうとしても受け入れてもらえるとは限らなかったのです。このような背景があり、夫に問題があっても逃げ道がなかった妻の怒りと苦しみは尋常ではありませんでした。
ところが平成20年5月1日から3号分割制度(夫の厚生年金の1/2は妻のもの)が始まると熟年離婚が一時期増えました。しかし夫婦ともに下流老人になってしまうということがわかり、年を取ってから離婚するのは損であるという認識が広がったのです。
その代わり夫が妻より先に死亡すると遺族基礎年金を、夫がサラリーマンなら遺族厚生年金を受け取ることができ、さらに資産はすべて妻のものになります。このことに気づいた高年層の妻たちは、たとえ夫が突然キレても離婚せずに夫の死を待っているのです。
亭主関白からイクメンへ
今まで妻の立場に立って書いてきたのですが、夫の側はどうなのか調べてみました。
高年層の夫は、亭主関白が当たり前でした。ちなみに亭主関白というのは次のような特徴があります。
誰に対しても上から目線、妻を自分の所有物だと考えている、夫の父親が亭主関白で家庭を支配して威張っている、束縛が激しく独占欲が強い、自分の男友達の前で妻をおとしめることを平気で言う、わがまま、強制する、自分のこだわりを押し付ける。
夫の威厳の象徴だそうですが、こんな男尊女卑の塊は1日も早く撲滅すべきです。
そして男性自身もこの考え方から解放されないとこれからを生きるのがつらくなってしまいます。
一方若年層の夫は、亭主関白グループとイクメングループ、家事育児に無関心なグループにわかれているようです。
しかし本当の意味で育児をしている男性は少ないです。
例えば子どもを保育園に送った、週に1度料理をした(でも片付けない)だけでイクメン気取り。この程度では育児を分担しているとは言えません。
そんなエセイクメンが増える中、あるサイトで1日誰の力も借りず、夫である自分1人で育児を体験した方がいました。
1日育児が始まる少し前までは「自分は優秀で育児なんて当然できる」と思っていたけれど、その結果は「育児は疲れる!!」と記されていて、妻の大変さがわかるようになったとのことです。
これからは本当の意味で育児を夫婦2人で協力してできるような社会に変えていく必要がありそうです。
まとめ
旦那と別れたいけど別れられない ~妻の悩みと夫の役割~(後編)
離婚が許されなかった時代
亭主関白からイクメンへ