ある心理学者は「物理的な距離が離れることで気持ちも離れてしまう」といっています。
夫が 単身赴任 になった場合の離婚率は、同居している場合に比較すると約2倍になるともいわれていますが、単身赴任中におこる 生活費 の問題も離婚原因になってしまうことはあるのでしょうか。
単身赴任後の生活費 夫も妻も不満が募っている?
実際に単身赴任の生活費はどれくらいかかる?
会社から、社宅や家賃補助・単身赴任手当などがつくとはいえ、食費や生活用品・夫のこずかいなどの全てを賄える額ではありません。家賃を除いたとしても、実際にどれくらいの金額がかかるのでしょうか。
妻としては一人暮らしなんだから食費は月に3万円もあれば大丈夫だろうと思ってしまいますが、実際には5~6万円使っているようです。
さらに、光熱費は1万円以内で抑えることができている方が多かったのですが、生活用品なども男性は価格を気にせず購入することが多く、交際費・交通費を含めると月々10万円ほどかかる計算になります。
もっと節約することができるでしょう。と考える妻と、やりくりしているつもりの夫とでは必要な生活費の額にズレが生じてしまうことも考えられます。
妻が相談なくお金を使っていることが不満
単身赴任中の夫は、妻から見ると不十分だとしても、自分なりに頑張って働いて、与えられた生活費の範囲でやりくりをしています。
一緒に生活していたときには、家庭のお金の使い道は夫婦で相談し、目に見えましたが、単身赴任になることで、目に見えなくなってしまいます。
離れて生活することに慣れてしまうと、コミュニケーションも不足しがちになり、相談せずに妻がお金を使っているということが目についてくるようです。
そうならないためにも、夫への連絡はおこたらず、本当に必要な出費だったとしても、一人で決めてしまわず夫に相談するようにしましょう。
離れていることで愛情が醒めてしまうことも
夫は妻から相談がないこと、家族と離れている疎外感から自分ばかり頑張っていると考えがちです。自分が稼いだお金をもう少し満足に使ってもいいだろうという気持ちになり、妻は、子供のためにももう少し夫の生活費を削れないかと考えてしまいます。
実際に金銭的なことで喧嘩をすることもあるのではないでしょうか。離れていることで、相手を思いやる気持ちが薄れてしまうと、どうしても自分本位な話し合いになってしまいますし、ますます関係を悪化させてしまいます。
愛情は目に見えないですが、お互いにお金の話から喧嘩に発展するという関係だと、相手が自分のことではなく「お金」のことしか考えられない人だと錯覚してしまいます。
こういうことが積み重なると、夫が給料や生活費の管理をし、妻に満足な生活費を入れてくれなくなるということもつながりかねません。
単身赴任中必要な生活費を入れてもらうためには
もし、夫が何らかの理由で満足な生活費を入れてくれなくなった場合、2人で話し合っても喧嘩になってしまうほどこじれてしまったとしたら、離婚が頭をかすめるかもしれません。
ですが、単身赴任中という距離がお互いをそうさせていることも考えれるので、すぐに離婚を考えた話し合いをすすめるのではなく、まず生活費を確保するためにできることがあります。
「婚姻費用分担」の話し合いを求める調停の手続きです。夫婦に必要な互いの衣食住の費用・教育費・住宅ローンなどを調停員を交えて話をする方法です。結果離婚するにしてもしないにしても、まずは生活費が確保できます。
実際に「婚姻費用分担」の調停が成立した文面には、「離婚が成立するか、同居するまで」という文言が入ることが多いようです。
まとめ
単身赴任後の生活費 夫も妻も不満が募っている?
実際に単身赴任の生活費はどれくらいかかる?
妻が相談なくお金を使っていることが不満
離れていることで愛情が覚めてしまうことも
単身赴任中必要な生活費を入れてもらうためには