ひととき「成田離婚」という言葉がブームになりました。新婚旅行から帰ってそのまま離婚に至ることを指します。そこまで早くないとしても、結婚後数年、短ければ数か月で離婚に至ってしまう夫婦が増えているようです。なぜ、それほどの短期間で離婚を決意するのでしょう。
急増する 新婚 離婚 について考えてみようと思います。
新婚なのにもう離婚?急増する新婚離婚の現実に迫る!
石の上には何年?
「石の上にも三年」ということわざがありますが、これは辛抱が強いられる場合に用いられるものです。確かに結婚には我慢も必要でしょうが、3年もの我慢が必要でしょうか。
新婚離婚とは、結婚後およそ5年未満での離婚のことをいいます。年配者の早期離婚もあり得ますが、一般的には若年夫婦に対して使われることが多い表現です。
最近は離婚に対して合理的な考えを持つ夫婦が増えているようで、婚姻期間が5年に満たない新婚離婚が増加しているのです。初婚の離婚の約2割は、5年未満で離婚しているともいわれています。いわゆる「できちゃった婚」の場合はさらに短く、1~2年で離婚に至る夫婦も珍しくありません。
これらの夫婦は「思い立ったが吉日」タイプの、非常にポジティブな考え方の持ち主といえます。このように、次の人生に向けた一歩を早く踏み出すための決断を下すことも、時として大事ではないでしょうか。
新婚離婚の原因
二十歳前後に若くして結婚してしまった
年齢が若いと、現実を考えず、結婚に対する夢と勢いだけで結婚をしてしまいがちです。こうした夫婦の多くは、自分たちの力で生活していく厳しさを知りません。仕事やお金、子供、将来などについて考えることなく、好きだと感じた恋人と結婚をしてしまいがちです。
その結果、こうした夫婦の生活は困窮し、生活での行き違いから離婚に至るというケースが多いようです。
将来のビジョンを共有していない
結婚前にデートを重ねる中で、自分が持つ将来のビジョンを相手に語ったことがないという人も多いのではないでしょうか。将来のビジョンは、結婚後の青写真ともいえる大事なものなので、結婚前の段階で相手と共有しておきたいものです。
相手と将来のビジョンを共有していないと、結婚後に「こんなはずじゃなかった!」ということにもなりかねません。「独立して会社を始めたい!」、「将来は実家に戻って親と暮らしたい」など、自分の将来について思い描いていることがあるようなら、それを相手と共有するようにしましょう。
相手をよく見ていなかった
子供を持つにはタイムリミットがあります。そのため、35歳前後になると結婚を焦ってしまう女性がいます。そうなると、相手のことがよく分からないまま、結婚してしまうことがあるのです。
40歳に近づくと、相手に対する恋愛感情よりも、年収などの条件面を優先して結婚相手を探す傾向があります。そのようになると、相手の本質を見抜くことができません。その結果、知らなかった相手の一面が結婚して明らかになり、それに幻滅してしまうといったことも考えられます。
新婚離婚のメリット
誰にとっても時間はとても貴重なものです。無駄な時間を費やさなくて済むことは、新婚離婚の一番のメリットといえます。いつか別れるのであれば、早くに別れるに越したことはありません。
「いつか好きになれるかもしれない」、「相手が変わってくれるかもしれない」などといった淡い期待は持つべきではありません。人の気持ちや態度は簡単には変わらないものです。そのような期待を持つよりも、むしろ自分が変わるべきでしょう。
新婚離婚のデメリット
デメリットとしては、周囲の視線が厳しくなることが考えられます。結婚して数年で離婚する新婚離婚に対して、多くの人は良い印象を抱きません。離婚してつらい思いをしているあなた自身に何か問題があるのではと感じる人もいることでしょう。
また、あまりに早い離婚は、相手のことを理解できないまま別れてしまうという可能性をはらんでいます。相手の欠点ばかりに目を奪われず、相手の良さを理解しようとすることも大切ではないでしょうか。
まとめ
新婚なのにもう離婚?急増する新婚離婚の現実に迫る!
石の上には何年?
新婚離婚の原因
新婚離婚のメリット
新婚離婚のデメリット