最近は専業主婦ではなく結婚してからも働く女性が増えていますが、子供が小さいときはパートやアルバイトで家計を助ける程度で、あくまで夫の扶養範囲で働くという主婦が多いようです。
しかし離婚して頼るべき夫がいない シングルマザー の場合はどうなのでしょうか。子育てしながら 仕事 も頑張るためのポイントをお話します。
離婚してシングルマザーになった!さあ仕事はどうする?
シングルマザーの生活事情は十人十色でも
離婚して子供を引き取って養育している母親のことを「シングルマザー」といいますが、その生活事情は様々です。
例えば実家に戻って両親の援助を受けることができる人と、頼る身内がいなくて親子だけで生活しなければいけない人とでは時間や経済的な余裕が全く違うはずです。
また離婚した夫から養育費をきちんと支払ってもらえるかどうかや、養育する子供の年齢によっても経済的な事情は違ってきます。
しかし厚生労働省のホームページから閲覧できる「平成26年度母子家庭の母及び父子家庭の父の自立支援施策の実施状況」という最新の資料によれば、母子家庭の就業率は80.6%となっており、シングルマザーの8割は仕事をしているという結果になっています。
生活事情は人それぞれでも多くのシングルマザーは働いているのです。
働くなら正社員?それともパートや派遣?
シングルマザーになってから仕事を探す場合には何を基準にして探せばいいのでしょうか。先ほど紹介した厚生労働省の資料の内訳では「正規雇用39.4%」、「自営業2.6%」、「パートアルバイト47.4%」となっています。
大差ではありませんがパートやアルバイトで仕事をしている人の方が正社員よりも多いようです。
長い目で考えると正社員で働く方が保険や賞与、退職金などのメリットがありますが、子供が小さいうちは子供のことで仕事を休んだり早退したりということもあるので、パートやアルバイトでなければ採用してもらえないという事情もあります。
シングルマザーの場合は仕事を選ぶ条件についての優先順位を考えるときも、仕事の内容ややりがいよりも給料、労働時間や通勤にかかる時間など子供を養育する上で優先しなければいけないことがあります。
また子供が小さければ保育園などの時間に合わせて勤務時間を考える必要がありますし、進学や習い事にお金がかかる年齢になれば仕事を増やして収入を得る必要がでてくるなど、子供の年齢に応じて条件は変動します。
しかし一人で家計を支えているわけですから、怪我や病気で長期に渡って仕事を休むようなことになれば収入がなくなってしまう!という不安とは常に背中合わせです。
そんなシングルマザーたちを支援する制度はないのでしょうか?
シングルマザーの就活を支援する取組みを知っておこう
シングルマザーの就職についての公的な支援としては「ハローワーク」において「マザーズハローワーク」(現在は全国に21箇所)という母親向けの窓口を設置してシングルマザー向けの求人の斡旋や就職の相談がしやすいようなシステムを取り入れています。
また「マザーズハローワーク」未設置の都市のハローワークには「マザーズコーナー」(全国に163箇所)を設置しています。
具体的には子連れでも相談しやすいようにキッズスペースを設けたり、各種セミナーの開催、面接時に子供を一時預かりするなどの支援が受けられます。
就職のための資格取得についての補助制度もあります。これらの制度についての詳しい内容は厚生労働省のホームページに載っているので調べておくと良いでしょう。
一般の派遣会社や転職サイトでもシングルマザー向けのサポートに力を入れているところもありますので、いくつか紹介しておきましょう。
シングルマザーだからこそ
企業側にとってもシングルマザーだということはデメリットだけというわけではありません。生活がかかっているので勤労意欲があることは企業にとってメリットとなります。積極的にシングルマザーを雇用する方針だという企業もあるのです。
大切なのはシングルマザーという立場を隠したりするのではなく、理解してもらった上で就職するということではないでしょうか。また子供が病気になったときなどに病児保育をしてくれる施設を調べたり、相談できる仲間をつくることも必要です。
シングルマザー同士の交流サイトなどに登録しておくと役立つ情報を得ることができます。
まとめ
離婚してシングルマザーになった!さあ仕事はどうする?
シングルマザーの生活事情は十人十色でも
働くなら正社員?それともパートや派遣?
シングルマザーの就活を支援する取組みを知っておこう
シングルマザーだからこそ