シングルマザー が 貧困 になる確率は高いですが、それは本人の能力不足によるものだけではなく、それなりの理由があります。
今回はシングルマザーが貧困になる原因をあげ、とれる対策を紹介したいと思います。
シングルマザーが貧困になる原因と対策
シングルマザーは正社員になれない?
女性は離婚をすると、社会復帰まで時間がかかると言われています。それは、長い間専業主婦として生活してきたので、ブランクがあることが1つの理由です。
学校を卒業してすぐに結婚をして専業主婦になった女性は、職歴がゼロの状態にあります。ブランクがあるどころか、職歴がゼロの人は、就職活動で苦労することになるでしょう。
それでも、子供がいなければ自分のためだけに時間を使うことができるので、仕事に打ち込むことができ、正社員として働いていける可能性は上がります。
シングルマザーの人は、仕事と子育てを両立させなければならないため、正社員になるためのハードルは高いです。
企業としても、子供が病気などのトラブルにあったときに、仕事を放り出して帰ってしまう可能性のあるシングルマザーの人は正社員として採用し難いようです。
シングルマザーがお金に困る明確な理由とは?
一般的な家庭では、父親と母親の両方が存在し、子供は父親と母親の両方から金銭面はもちろん、教育などのあらゆる面で恩恵を受けています。ところが、シングルマザーの人は、母親一人の力で子供を育てなければなりません。
離婚をすると、父親から養育費をもらえますが、養育費は金銭面での母親の負担を埋めてくれるものです。しかし、必ずしも十分な養育費をもらっているシングルマザーばかりではありません。
離婚をした父親が再婚をして、新しい子供を作ってしまうと、養育費の金額が減額されてしまうこともあります。中には、別れた父親から養育費をもらっていないというシングルマザーもいます。父親から養育費をもらっていないシングルマザーは、80%近いというデータもあります。
もしも養育費をもらっていなかったり、相場よりも少ない養育費しかもらっていない場合には、弁護士などに相談をして、きちんと相場通りの養育費をもらうようにするべきでしょう。
養育費をもらったとしても、金銭面での負担が減るというだけであり、子供を1人で育てなければならないという負担の大きさは、完全に拭い去ることはできないでしょう。
生活保護を受けることができない事情とは?
生活保護は、憲法が定める「健康で文化的な最低限度の生活」を実現するための制度です。シングルマザーの人は生活保護が認められやすいので、「生活保護を受ければよい」と簡単に言う人もいるようです。
しかし、「車を持つことができない」、「周囲からの目が気になる」、「貧困の連鎖になってしまう」、「子供に習い事をさせたい」といった理由で生活保護を受けることを拒むシングルマザーもいるようです。
生活保護を受けているという事情は重大な個人情報ですので、原則として自分から言わない限りは役所からバラされることはありません。「近所にバラされる」といった生活保護に関する間違った噂などが影響していることもあるようです。
母子家庭では、子供に十分な食事も与えられないような状況にある人もいるようです。子供の健康にも影響してきますので、条件を満たしているようなら生活保護に頼るという判断も大切なことです。
国の支援制度を活用しよう
国の支援制度としては、児童手当が有名です。児童手当は母子家庭に限らず、子供がいる家庭なら基本的に受けられます。母子家庭のための支援制度としては、児童扶養手当がこれにあたります。
さらに、自治体によっては、児童育成手当や住宅支援などを用意しており、母子家庭への支援を強めているケースもあります。これらの支援制度をフル活用しても最低限の生活レベルに至らない場合に、最後の手段として、生活保護があります。
シングルマザーの貧困を見ていると、国の支援制度は十分でないように思いますが、国の支援制度を十分に活用していないことがシングルマザーの貧困につながっているようにも感じます。
国の支援制度はフル活用して、少しでも生活を良いものとしましょう。
まとめ
シングルマザーが貧困になる原因と対策
シングルマザーは正社員になれない?
シングルマザーがお金に困る明確な理由とは?
生活保護を受けることができない事情とは?
国の支援制度を活用しよう