最近では「離婚するなんて世間体が悪い」と考える人は少なくなったように思えますが、それでも気にする人にとっては「 世間体 」というものは重要なものです。しかし「世間体」を気にする人は離婚をしないのかといえばそうとは限らないのです。詳しくご説明いたします。
「世間体を気にする人は離婚しない」とは限らない
離婚すると世間体が悪い?
「世間体」というのは世間に対しての体裁のことです。「世間」という言葉の意味を辞書で調べると「人が集まり生活している場所」となっていて「社会」と同義語のように使われることが多いのですが、もともとは「仏教」で使われる言葉が語源となっています。
一般に「世間体を気にする」ということは自分が生活していく上で周囲からどう思われるかが気になるという意味になります。離婚した場合に親戚や近所の人、職場の上司や同僚、友人などから自分がどのように思われるかということが気になるのです。
昔はいつまでも独身でいると「世間体が悪い」といわれ、離婚して出戻った場合も「世間体が悪い」と親族に嫌な顔をされるのが世の常でした。最近では「離婚する」ということは珍しいことではなくなりましたが、それでも離婚に対するイメージは良いものではありません。
夫婦のどちらかが離婚を望んでいても相手が「世間体が悪いから」という理由で離婚に応じないということもあります。しかしそんな「世間体を気にする人」ほど意外とあっさり離婚するという方向に傾く場合もあるのです。
世間体が気になる人の特徴
世間体を気にしている人について説明する前に、まずは逆のタイプである「世間体を気にしない人」についてのイメージを思い浮かべてください。周囲の人にどう思われるかを気にせずに行動できる人というのは「自分の意思がはっきりしていて周囲の意見に流されない」という印象があります。
そういう人は「離婚したい」、または「離婚したくない」というように自分が決断すると周囲のリアクションには惑わされずにその意思を貫こうとするのです。そういう人は周囲の説得にもなかなか応じようとしないものです。
では世間体を気にするタイプの人はどうでしょうか。周囲の人にどう思われるかを気にするということは、自分の欲求や要望がどうであるかということよりも周囲の評価が判断材料として優先されるということです。
離婚することについても自分が離婚したいかしたくないかということよりも、「離婚したら会社の上司になにを言われるだろう」「友達にからかわれるんじゃないか」ということで「離婚なんてできない」という結論をだします。
しかしそういう人の場合は「離婚しないほうが周囲から非難される」「離婚したほうが世間は自分の味方をしてくれそうだ」という状況になれば判断を変えるという面もあるのです。
離婚を望んでいるのに相手が世間体を気にして離婚を拒否しているときは、相手にとって影響力のありそうな第三者を味方につけることができれば相手を説得できる可能性は高いでしょう。
ときには世間体を気にすることも大切
ここまで「世間体を気にする人」についての悪口のようなことばかりを並べてしまいましたが、もちろんそんなことはありません。周囲から自分の行動がどう思われるかということを意識するということは社会生活をする上でとても大切なことです。
結婚や離婚は自分たちだけの問題ではなく周囲にも何かしらの影響を与えます。周囲への影響を考えて離婚を思い留まったら結果として夫婦の危機を乗り越えることができたという人もいます。
最近は「不倫」や「DV・モラハラ」などといった夫婦の問題もメディアでよく取り上げられていますが、そういうことをすると社会的にどういう目で見られるかということを意識しない人が増えたのだとしたら、世間体を気にするということの大切さも見直すべきではないでしょうか。
まとめ
「世間体を気にする人は離婚しない」とは限らない
離婚すると世間体が悪い?
世間体が気になる人の特徴
ときには世間体を気にすることもときには大切