離婚によりひとり親家庭となった世帯がまず直面する課題といえば金銭面の問題でありましょう。収入の減額や子供の成長に伴う生活費の増大などを恐れて離婚に踏み切れない家庭や、現に金銭的に悩んでいる家庭も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では 生活保護 の仕組みや受け取れる 金額 など、ひとり親家庭にまつわる金銭事情に焦点をあてていきます。
離婚家庭の味方?生活保護で入る金額・離婚生活で消えるお金
生活保護とは
生活保護。読者のみなさんの中にはこの響きだけで偏見や拒否反応を抱いてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし長い人生の中にはどうにも生活が上手くいかなくなる時期があるもので、それがみなさんの場合は離婚によるものだったというだけのことです。
生活保護は本来そうした苦しい時期にある人々を金銭的に応援し1日も早い自力での生活を後押しすることを目的にした制度で、一時的に生活保護を受けることは何も恥ずかしいことではないのです。
生活保護の仕組みと受け取れる金額
さて、生活保護の目的が分かった所で肝心の受給方法や受給可能金額のお話です。生活保護を受けるにはまず認定条件があります。詳しくは厚生労働省のホームページを参照していただきたいのですが、ざっくり言えばまずお金を稼ぐ努力をみなさんがしているか調査されます。
具体的に言えば、家族の中で働くことができる人は働いているのか、売却可能な資産はないのか、近親者から受けられる資金援助などはないのか、といったことです。
そうした最大限の努力をした上で厚生労働大臣が定めた最低限度の生活を営むのに必要な金額(これも世帯の人数や年齢などに応じて細かく決められているので上記の厚生労働省のホームページを参照のこと)に満たない場合、その満たない金額について生活保護手当が支給されるというわけです。
逆に言えば収入が国の定めた基準より多ければ残念ながら保護は受けられません。
いかがでしょうか。厚生労働省のホームページは確かに細かく記載されているので、細部まで知りたい時は参照すべきですが、情報量が多すぎて難しいため、重要部分を抜粋して平たく説明してみました。
これで少しでも生活保護について理解が進み、前向きに検討される方が増えれば幸いです。迷ったらまずは役所で相談なさってみるとさらに理解が進むと思います。医療控除など思わぬ援助が受けられることもあるんですよ。
ひとり親家庭を襲う金銭トラブル
最近離婚家庭において養育費がらみのトラブルが多いのをご存知ですか?
養育費というのは通常子供がいる離婚世帯などの間で離婚調停時などに交わされる、子供の養育にかかる費用について子供を引き取らない方の親がもう片方の親に払うお金のことですが、日本の養育費に関する法律は実は「穴だらけ」で、支払いを完全に義務づけることが難しく、離婚後一定期間が経つと養育費の振り込みが途絶える事例が後を絶たないのです。
まだまだ認知度が低いこの事態ですがひとり親家庭にとっては由々しき問題です。
養育費をきちんと払ってもらうためには離婚調停時、弁護士と連携した徹底的な話し合いや契約をする必要があり、そうしたとしても絶対に養育費を完済してもらえる保証はないようです。あてにしていたお金が突然消えるような事態も離婚生活では起こりうるんですね。
離婚は甘くはないが絶望ではない
ここまで離婚世帯が受け取れるかもしれないお金、受け取れなくなるかもしれないお金についてみてきました。
「離婚はやっぱり大変だ」、「いやいや希望が見えてきた」などいろいろな感想をお持ちのことと存じますが最後に経験者として一言エールをおくります。
離婚しようが生活が苦しくなろうが努力次第で幸せは勝ち取れます。
まとめ
離婚家庭の味方?生活保護で入る金額・離婚生活で消えるお金
生活保護とは
生活保護の仕組みと受け取れる金額
ひとり親家庭を襲う金銭トラブル
離婚は甘くはないが絶望ではない