厚生労働省の調査によると、夫婦が離婚した時の子どもの年齢は0~2歳が全体の3分の1と最も多いということがわかりました。この子どもの年齢は産後クライシスと深く関係しています。
離婚の原因にもなる 産後クライシス とは何か、その期間は いつまで のことを言うのかを紹介します。
離婚の原因にもなる産後クライシスはいつまで?
産後クライシスってそもそもなに?
最近メディアでも夫婦の問題として取り上げられる産後クライシスですが、妻が子どもを出産して2年以内に夫婦の愛情が急激に冷める現象のことをいいます。
男女が結婚する理由の1つとして、子どもが欲しいからとあるのに対し、なぜ待望の我が子が産まれて夫婦の関係が悪化してしますか疑問に思う人も多くいます。
産後クライシスの2年間は、子どもができる前では想像できない程子育てに時間や労力を費やします。その時にどれほどお互いが支え合えるのか、いたわり合えるのかでその後の夫婦関係に大きく影響します。
育児参加ができない夫たち
夫が育児に参加せず、子育ての負担を全て妻が抱えてしまい、夫婦の愛情が冷めてしまうことがあります。夫は頼れない相手と思ってしまうことが原因です。今では出産前から母親学級に夫も参加し、妊娠中妻がどれほど大変か、出産後の夫のサポートが必要かを知る機会が増えました。
できるだけ夫婦そろって妊娠や出産に関するイベントなどに参加して心の準備をしていくのも産後クライシスを乗り越えるポイントになります。
夫の育児不参加の原因が仕事である場合は、妻も弱音を吐きにくくなりますが、夜泣きや授乳で寝れない日が続いているので、夫の会社が休みの日に妻から子どもを預けたいといわれれば、できるだけ快諾するべきです。
夫も会社でのストレスや疲れもあるので、休日は自分の好きなように過ごしたいと思うことがありますが、今後の夫婦関係を良好に保つためには必要なサポートです。
子どもも手がかかるのはほんの赤ん坊の時だけで、大きくなるにつれて手がかからなくなり、逆に親と一緒にいる時間はほとんどなくなります。面倒くさい、不自由だと思わずに今しかない貴重な時間だと心を入れ替えれば、育児参加も楽しくなります。
妻が産後クライシスの原因の場合も
出産後にホルモンのバランスが変化し、情緒不安定になる女性もいます。急に母性本能が強くなり、衛生面や栄養面に強いこだわりが芽生え、今までと同じ生活習慣の夫に嫌悪感を感じて、攻撃的になってしまう妻も多くいます。
また、出産後に変わってしまった自分の体をみては涙もろくなってしまい、憂鬱になってしまうこともあります。
ホルモンバランスが変化することは自然なことなので逆らえませんが、実家の母親や気心の知れる友人などと会話を楽しんだり、DVD鑑賞をしたりと、小さな子供がいてもできる範囲でのリラックスが必要になります。
また、妊娠中の体重管理で産後の体形の変化を軽減させることもできるので、出産前に妊婦でもできる運動やエクササイズを意識して行います。
妻はもし情緒不安定だったり、夫に対する嫌悪感を抱く自分を感じたら、産後クライシスが原因で、いつかは終わるものだと自分に言い聞かせて乗り越えます。
夫婦間でのコミュニケーションが不可欠。
産後クライシスを上手に乗り越えられなければ、離婚を回避できたとしても今後の夫婦関係に大きな影響を及ぼします。できたら、出産前に産後クライシスに関する知識を夫婦で身に着けておくことが大切です。知識があれば、問題に直面しても慌てず驚かずにいられます。
妻が感情的になることも避けることができます。そして、とにかく夫婦でコミュニケーションをよく取るようにします。
子育ては妻だけがするのではないと夫が自覚すること、妻の心理的変化は出産によるホルモンバランスの変化であると定期的に再確認していけば、この辛い時期を乗り越えることができます。
産後クライシスを乗り越えることができれば、夫婦の絆は強まり、良い夫婦関係を築いていくことが可能です。
まとめ
離婚の原因にもる産後クライシスはいつまで?
産後クライシスってそもそもなに?
育児参加ができない夫たち
妻が産後クライシスの原因の場合も
夫婦間でのコミュニケーションが不可欠。