産後クライシスって何?といったように、まだまだ知らない人も多いようですがそれもそのはず、産後クライシスという言葉はNHKのある番組の中で造られた造語です。
産後クライシスはずっと昔から存在する男女に関係なく起こる症状なのです。最悪、離婚にまで発展する 産後クライシス の 原因 とは何かを考えていきましょう。
産後クライシスとその原因
産後クライシスとは?原因とは?
産後クライシスのcrysisuには崩壊や危機という意味があります。女性は赤ちゃんを出産すると、急にホルモンバランスに変化が起こり、症状としてはイライラや、ちょっとしたことですぐ涙が出るなど情緒が不安定になります。
自分自身をコントロールすることが非常に困難なため夫婦仲がこじれ、産後2年以内に離婚にいたるケースが社会問題となっているのです。
昔は、大家族の家庭が多く、母親が家事をするときや、出かけなければいけないときなどは、同居の祖父母が子供の面倒をみてくれるなど、母親の精神的負担、肉体的負担も現代に比べれば、かなり軽減されていたのではないでしょうか。
それに加え昔はよっぽどのことがない限り離婚はしなかったため、産後クライシスが浮きぼりにならなかっただけでしょう。昔も今も子育ての大変さは同じなのです。
核家族が産後クライシスの原因になるのか
大半の人が里帰り出産を選択し、産後も床上げの日までは実家で過ごすのがあたりまえとなっています。実家にいる間は親が家事をしてくれるので、育児に専念できますが夫の待つ自宅へ戻ると、家事と育児の両方をしなくてはなりません。
産後すぐに起こるホルモンバランスの変化は自律神経にも影響をおよぼしています。自分ではコントロールできない自律神経の乱れをかかえ、家事、育児は心身へ大きな負担を与えています。
育児は24時間仕事といわれています。家事をしていても子供が泣きはじめると手を止め、子供の世話をしなければなりません。手を止め中断し、1時間あれば終わることにも倍以上の時間が、かかる時もあります。母親にとって大きなストレスになっていることでしょう。
夫が仕事で昼間は不在となると、子供の面倒はすべて母親が一人でみなければなりません。ストレスの発散もできず、疲れがたまってくると不満を持つようになります。不満の矛先は夫です。夫婦仲が悪くなるのも当然です。
妻の産後クライシスの原因の1つに夫
産後、自律神経をコントロールできなくなった妻に追い打ちをかけるのが、家事、育児に協力しない夫です。睡眠不足で体力も消耗している妻をいたわることをせず、妻に任せっきりとなると、妻の精神状態もいよいよ限界に達し、些細なことが引き金になり爆発してしまうでしょう。
夫が何も手伝ってくれない、何も気づかってくれない。などと思うだけでは相手はわからないのです。もしかしたら夫は自分なりに妻を気づかい、できることは協力していると思い込んでいる可能性もあります。
何をどうしてほしいのかを具体的に伝えてみましょう。何も手伝ってくれない、何も気づかってくれない。というのはそのあとでもいいのではないでしょうか。
夫が産後クライシスになる原因
夫は、待ち望んでいた家族も増え、喜びでいっぱいというのは嘘ではありません。ですが、夫も初めての経験なのです。子供を大事に思えば思うほど神経を使うことになるのです。夜中に子供が泣けば目が覚めることもあるでしょう。
寝不足でも、毎日会社へ出勤しなければなりません。職場では、もちろん気を張っていることでしょう。家に帰れば育児に疲れて機嫌の悪い妻に気を使わなければならない日もあります。
夫のほうも、毎日気が休まらない日々を送れば自立神経に支障がでても、おかしくはありません。妻の顔色ばかりをうかがっていれば、夫は家に居場所をなくし、息のつまりそうな休日が恐怖になるでしょう。夫は家族を養って行かなくてはなりません。
しかもそれは、育児よりも長い年月になります。途中で逃げ出すことも、誰かに交代してもらうことも、できないのです。夫も休息が必要です。
まとめ
産後クライシスとその原因
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核家族が産後クライシスの原因になるのか
妻の産後クライシスの原因の1つは夫
夫が産後クライシスになる原因