債務整理することで借金からの苦しみから解放される事実は、あまり知られてないことが現実です。
債務整理とは 、文字通り借金を整理することですが、実は4つの方法があり、個人の状況に合わせて方法を選べるのです。今回は4つの債務整理から、個人それぞれに合った方法を見ていきます。
自分に合った債務整理方法とは?4つの方法と特徴(前編)
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そもそも債務整理とは?
借金問題を解決するために、国が認めた法的な手続きです。債務(借金)を整理(減額またはゼロ)することにより、債務者(お金を借りている人)が、新しい人生の第一歩を踏み出すための制度ともいえます。
現在、日本で借金をしている人口は2,000万人近くにもおよびます。借金の内訳は主に住宅ローン、自動車ローン、キャッシングなどさまざまです。中には何らかの事情で債務整理を必要としている人もおり、毎年10万人もの人が債務整理をおこなっているようです。
債務整理をする理由はさまざまですが、債務整理をおこなうタイミングは共通します。主に、「借金を返すために借金をくり返す」「借金を滞納して返せない」。つまり、借金を返す能力がなくなった時です。
任意整理
裁判所を通さずに、借金の減額をするための手続きです。弁護士や司法書士が、債権者(お金を貸している人)と毎月の返済額や利息について、直接交渉をしてくれます。
裁判所を通さずに手続きができるので、面倒な手間や制限もありません。そのため、債務整理の中で一番利用されている方法です。
減額した借金を3年~5年で完済するため、将来かかる利息、過去の利息、遅延損害金(支払いが遅れたときの賃金に対する利息)のカットを行うことが目的です。
メリットは4つ。まずは、弁護士や司法書士に任意整理をしてもらうことにより債権者からの催促をストップできます。2つめは過払い金が発生していた場合、借金がゼロまたはお金がもどってくる可能性もあるようです。
3つめは自己破産と違い、財産の処分も必要ありません。最後は、手続きが早く終わり費用も安くすませることができます。
デメリットは2つです。1つめは5年ほど信用情報(いわゆるブラックリスト)に記録が残ってしまうことです。その間は、借金やクレジットカードをつくることができません。2つめは、任意整理後に返済が滞ると、自己破産することになります。
まとめ
自分に合った債務整理方法とは?4つの方法と特徴(前編)
そもそも債務整理とは?
任意整理