女性は、離婚後100日間の 再婚禁止期間 が法律で定められています。なぜ、女性は100日は再婚をしてはならないのでしょうか。また、例外は認められていないのでしょうか。
再婚に待ったの100日間!再婚禁止期間の意味とは?
再婚禁止期間が存在するわけ
女性は離婚後においても、妊娠、出産の可能性があります。民法では、「離婚後300日以内に生まれた子供を前夫の子供」「離婚後200日以降に生まれた子供は現夫の子供」としています。
これは、離婚直後に再婚、出産をした場合、子供がどちらの夫との子供かわかりずらいという理由から設定されているものです。
再婚禁止期間は離婚後に出産された子供の権利を守るための期間であるといえます。
再婚禁止期間の例外はあるの?
このように、離婚後に生まれた子供の権利を守るために設定されている民法ではありますが、以下のような例外が認められています。
前夫との復縁、夫の生死が3年以上不明で離婚判決を受けている場合、夫の失踪宣告による婚姻解消の場合、離婚後に子宮摘出などの手術を受け、医師の証明書を提出した場合、女性が67歳以上の場合などが例外として認められております。
新たな民法では、「離婚時に妊娠していないことを医師が証明した場合などは、再婚禁止期間内であっても再婚を認める」という条文が盛り込まれています。
子供の権利を守るための再婚禁止期間ですから、子供が存在しない場合を例外にしているわけです。
再婚禁止期間が6ヶ月から100日に短縮!
2016年に民法の改正により、6ヶ月の期間が100日に短縮されました。
100日が残ったのは、離婚後200日で子供が生まれた場合100日が全夫と現夫でかぶるためとされていますが、再婚禁止制度そのものも、今回の法改正から3年後を目処に見直す案もでているようです。
女性の社会進出で、男女の格差が徐々にではありますが、なくなりつつあります。結婚に際しても、随所で見直しが検討されるようになってきています。
再婚禁止期間内に再婚した場合の罰則は?
再婚禁止期間内に結婚したからといって、特別な罰則はありません。100日を経過して、妊娠出産した場合は当然、子供は現夫との子供となりますから、何の問題も生じません。
問題は100日以内出産した子供の親の認定です。
もし、再婚して100日以内に子供を出産した場合、裁判所が子供の親を判定します。前夫の子供でなかった場合でも、それに従わなければなりません。子供の親の存在にかかわってきますので、子供の為にも100日の再婚禁止期間は守るようにすべきです。
再婚禁止期間は再婚準備期間!
再婚禁止期間内に結婚となれば、例外はあるにせよ、やはり、そこは日本の昔からの民族性もあり、いい目で見てはもらえない事も多いようです。
離婚して、すぐの再婚は世間では「不倫していたのでは?」と見られがちにもなります。不倫は文化だと公言し、ひんしゅくを買った芸能人もいたように、日本人の不倫に対する視線は非常に厳しいものがあります。
前夫との間に子供がいれば子供の事にも配慮し、すぐに結婚するのではなく次の結婚へ向けての最低限度の結婚準備期間とするべきです。
また、離婚から再婚への期間が長ければ、周囲からの応援や祝福も受けやすいでしょう。再婚するなば、誰もが失敗はしたくないであろうし、家族や友人も、今度こそは幸せな家庭を築いてほしいと願うはずです。
まとめ
再婚に待ったの100日間!再婚禁止期間の意味とは?
再婚禁止期間が存在するわけ
再婚禁止期間の例外はあるの?
再婚禁止期間が6ヶ月から100日に短縮
再婚禁止期間内に再婚した場合の罰則は?
再婚禁止期間は再婚準備期間!