「今度、結婚することになりました。婚姻届の証人に是非、なって頂きたいのですが…」と言われた経験はありますか?
婚姻届の証人は祝い事でもありますし、笑顔で引き受ける方も多いと思います。何となく、この二人から格別の信頼を得ているようで、くすぐったくも嬉しいものではないでしょうか?
ところで、真逆の届け出「 離婚届 」にも 証人 欄があるのはご存知ですか?そうです。離婚にも証人が必要なのです。
頼まれるだけならいいのですが、もしかしたら頼むことになるかも?あなたなら誰にお願いします???
離婚届の証人を頼むとき・頼まれたとき(前編)
離婚届の証人って誰がなれる?
離婚届の証人として認められるのは成人した方であれば家族・親族・知人・友人など、誰でも認められます。通りがかりの知らない人でも大丈夫です。
本人が承諾し、自署捺印することが出来れば誰であるかは問いません。身元確認もありません。だからと言って架空の人物や、本人以外の署名はダメです。
虚偽の届け出は1年以下の懲役、または20万円以下の罰金の違法行為です。もちろん、実在の人物でも本人以外が署名捺印すると虚偽の届け出となりますので、本人の署名捺印が必要です。
そして、この「証人」必要なのは協議離婚の場合のみです。つまり、「協議した上で、夫婦ともに離婚の意志がある」ことを証人が知っている…と言うのが重要なポイントだそうです。
協議離婚以外の離婚、つまり調停離婚や裁判離婚などではその過程を家庭裁判所が見ていますから証人の必要性がないわけです。やはり、「二人とも別れたい!」と言う気持ちを、念のため周りの人にも確かめて受理するってシステムのようです。
ある日、離婚届の証人を頼まれたら?
誰でもなれる証人ですが、あなたがある日、突然頼まれたら…。想像してみて下さい。
「婚姻届けの証人、誰に頼んだ?」と言うアンケート結果はネットでもすぐ拾えます。「離婚届の証人、誰に頼んだ?」は見当たりません。ケーススタディーを拾って行くと、弁護士と言う方が多いように感じます。
調停・裁判の一歩手前の方々はそれで良いとして、例えば、夫婦ともに仲の良い友人からの依頼とかですと、とても困惑してしまいます。
「そもそも、離婚を止めるべき立場じゃないのか?」的な考えがよぎってしまいますし、断ったら断ったで、「折角、信頼して申し出てくれたのに、その後の関係に影響しないか?」などなど、とても心配になります。
これが、我が子の離婚ともなると心配は尽きません。親の立場としては「もう一回、良く考えてみては?」を繰り返し、繰り返し、はや三年…なんてことになりそうです。
よく「離婚は結婚の3倍のエネルギーが要る」と言いますが、その通りですね。ましてや、不倫の末の離婚話なぞ持ってこられた日には相当、悩むことでしょう。
あなたなら、引き受けますか?それとも…。
まとめ
離婚届の証人を頼むとき・頼まれたとき(前編)
離婚届の証人って誰がなれる?
ある日、離婚届の証人を頼まれたら?