婚姻届を提出した人だけの特権でもある離婚届ですが、書き慣れている人は当然ながらいません。書き損じの心配で2枚余分にもらったりする人も多いはずですが、提出する際に窓口で記入漏れなどによる不備を指摘され、受理されないというハプニングもあります。
離婚届を書くに当たって、1度で済ませてしまうために不備にならないスムーズな 離婚届 の 書き方 について説明していきます。
不備にならないスムーズな離婚届の書き方
離婚届の用紙を受け取ったら揃えておきたいもの
夫婦揃って離婚届を書ける環境が望ましいですが、離婚となるとすでに別居している。また、コミュニケーションもなく一緒に過ごす事もない場合が多いと思います。離婚届はまず受け取った方から先に書いておくと良いでしょう。空欄を作らないように、黒字のボールペンが必須です。
最近はプライベートで、熱を利用して消す事が出来るボールペンを利用している人も多いと思いますが、大切な書類には使えません。
予め捺印用の印鑑は違うものを2種類用意しておきます。どうしても間に合わなければ最近は100円ショップでもかなりの数があります。珍しい苗字でも専門店で取り扱っていないものが意外に簡単に見つかる場合もあるのです。単なる認印なのでスタンプ以外なら不備にならず問題ありません。
書き損じた時の修正は
間違ったからと言ってすぐにボツにする必要はありません。また、修正液やテープは使用不可です。間違ってしまったら二重線を引いて記入欄からはみ出しても構いませんから、余白を使って正確に記入します。
欄外は記入不可と思いがちですが、現時点で日本国内の自治体では離婚届を含めた届出用紙は窓口で対応した職員が手作業で行っています。機械で読み取る訳ではないのではみ出しているからと言ってはじかれて不備にはなる事はありません。
二重線の上に訂正印は特に必要ありませんが、心配なら押印しておけば不安は消えます。こちらも押印しなくていいのにしているからと言って不備にはなる事はありません。
本籍地は正確な記入を忘れずに
自分の本籍地と言っても意外にはっきりと番地までわからないからと空欄にしてしまう人が多いようです。本籍地がある役所に離婚届を提出する場合、戸籍謄本や抄本の提出は不要になりますが、未記載のままでいいという訳ではありません。
今も自動車運転免許証に本籍地の記載があると思っている人も多いようですが、2007年以降、プライバシー保護の問題もあり、ICチップ化されたため本籍地の記載はありません。かなり長期に渡って記載があったので気がつかない人がいても無理はありません。
優良運転者やペーパードライバーの人等は特に免許証の更新期間も長いので未だに気が付いていない人も多いと思います。
窓口で対応する職員に『はっきりわからないので書いておいて下さい』という事は出来ません。提出の際に、自分の本籍地がわからないという事にならないようにしておく事が必要です。
また、日本で婚姻届を提出した夫婦の本籍地は同じです。婚姻届は同じ戸籍に入るという事なので別々になる事はあり得ません。身近なものですぐに本籍地の記載がされていてすぐに確認出来るものはパスポートくらいかもしれません。
本籍地以外の自治体で早く自分の本籍地を知る方法はあります。住民票の写しを取得する際に、本籍地の記載を希望すると同じ金額の手数料で記載してくれます。謄本、抄本にはなりませんがその場で早く本籍地の所在を知る事を覚えておくと良いです。
役所から不備による電話がかかって来ないために
平日、窓口に提出する時間がないために受付時間外の夜間窓口に預けた時は週明けに要注意が必要です。本来、受理確認する担当者から書類不備で受付完了する事が出来ずに連絡がある事もあります。わからないから空欄にしてしまった等、心当たりがある場合は注意が必要です。
また代理人による提出も可能ではあるものの、本籍地や職業欄等の記入漏れがあった場合、本人でないとわからない事があります。くれぐれも提出する際は再度確認が必要です。
こうやって考えると当たり前の事のようですが、意外に初めての事は知らないものです。離婚は普通に考えても結婚より大変な事です。不必要な気力や体力を無駄に使わずに済むように覚えておくといざという時に慌てずに行動出来ます。
自治体の対応や時間に振り回される事のないよう、せめて書面に関しては慌てず落ち着いて余裕を持って書く事が大事なのです。窓口で提出の際は、最小限の時間でスムーズに受理される事が望ましい事です。
まとめ
不備にならないスムーズな離婚届の書き方
離婚届の用紙を受け取ったら揃えておきたいもの
書き損じた時の修正は
本籍地は正確な記入を忘れずに
役所から不備による電話がかかって来ないために