離婚を考え始めたとき、あなたはいつそして誰に相談しますか。 離婚相談 をするうえでは、時期や相手を充分考えなければなりません。傷つくあなたが更に誰かに傷つけられることがないように気持ちの推移と相談すべき相手を考えていきます。
離婚相談をする上で注意すべき時期と相手について
離婚を考え始めた時
「離婚」という言葉が頭をよぎった時期です。まだ決断には程遠い状態です。この時期、周囲に話が広まるような行動をするのは得策ではありません。あなたが離婚を考え始めたことを相手(夫または妻)が知らないのであればなおさらです。
相談するのは本当に信頼できる兄弟姉妹や友人だけにしましょう。周囲に広まると既成事実のようになり、後戻りできなくなる危険性があります。
また、実親が健在の場合、その年齢や親子関係の状態にもよりますが、まだ打ち明けないほうがいい時期でもあります。
なぜなら、我が子が離婚を考えていることに必要以上に心を痛めたり、まだ自分の考えが定まらないのに「そんな夫(または妻)とはさっさと離婚してしまえ」となったりする可能性があるからです。
実親に打ち明けずにいれば、離婚を考えたけれどもやっぱり結婚を継続するとなった時、なにごともなかったかのようにいられるという利点もあります。
離婚しようか迷い始めた時
初めて離婚を考えてから時間が経過し、気持ちが離婚に傾いてきた時期です。しかしまだ決断には至っていない状態です。この時期が気持ち的には一番つらいかもしれません。
本格的に悩んでくると気持ちが追いつめられ、精神状態も悪くなってくるので、サポートが必要となってきます。考え始めの時期に相談していた相手に加え、ここでも年齢や親子関係の状態にもよりますが実親にもそろそろ相談してもいい時期です。
我が子の幸せを願ってさまざまな助言や支えを期待できますし、離婚後の実質的なサポートも頼みやすくなります。また、あなたが外で働いているのであれば信頼できる同僚などに相談することも選択肢の一つとなります。
ただし、不本意な形で職場に広まったり、職場にいづらくなったりするような相談は禁物です。
そしてもう一つの選択肢として家庭裁判所も入れておくといいでしょう。家庭裁判所というと離婚前提の裁判や調停のイメージがありますが、実は結婚の継続についても助言を受けることができます。
周りに相談できる人がいない、もう少し法律的に踏み込んだ助言をしてほしい場合などに有効です。
離婚を決心した時
あなたが充分に考え、もう結婚の継続はできないので離婚するという結論に至り、決心が固まった時期です。それまで精神的なつらさが続いていたりして心身ともに疲労していますが、ひとつの結論を出したことで強さも表れてくることが多い時期です。
この時期は離婚後の生活の準備期間でもあります。住む場所、仕事、子どものことなど、できる限りの備えをしなければなりませんので、それを踏まえて相談していきます。
また、相談する上では自分の不利にならないように注意します。極端な例ですが、夫の浮気が原因であっても「どうせ離婚するのだから、私も浮気してやろうかしら」などと口にしてはいけません。万が一裁判になってこの発言が表に出た場合、あらぬ疑いを持たれかねません。
最後まで油断せず、当然ですがこの時期も信頼できる人に相談します。
また、円満に離婚の方向へ話が進めばいいのですが、相手(夫または妻)が離婚を認めない場合や子どもの親権について話し合いがうまくいかない場合などは前述した家庭裁判所に調停を申立てることも考えましょう。
ただし家庭裁判所はあくまでも中立の立場であることを頭に入れておきます。弁護士に依頼することも一つの手段ですが、費用が高額になることも多いので事前によく調べることが必要です。
最後に。悩んでいるあなたへ私が伝えたいこと
離婚について悩んでいるあなたから、もし私が相談を受けたらお伝えしたいことがあります。それは結婚を継続するにしても、離婚するにしても「あなた自身が幸せになれるほうを選んでほしい」ということです。
離婚について世間ではさまざまな偏見が未だにあります。子どもがいる場合はなおさらです。けれども、あなたが幸せでなければ周りを幸せにすることはできません。我慢は美徳であるとは限りません。自分の気持ちに嘘をつかず、この結果を選んで良かったと思える決断をして下さい。
まとめ
離婚相談をする上で注意すべき時期と相手について
離婚を考え始めた時
離婚しようか迷い始めた時
離婚を決心した時
最後に。悩んでいるあなたへ私が伝えたいこと