妻と 離婚したい 夫 が弁護士事務所へ相談に来るとき、男性の多くは出来るだけ財産分与を少なくするための相談だそうです。対して、女性の場合は、DVや不倫などの切実な問題に悩み相談にくる場合が多いようです。
今回は、妻と離婚したい夫の行動をご紹介いたします。
妻と離婚したい夫の行動(前編)
離婚したいが、離婚は出世の妨げ
戦後の経済成長が著しい日本ではベビーブームが巻き起こります。いわゆる団塊の世代です。ベビーブーマーが社会人として活躍する頃、人口構成比の最も高いこの世代の常識やライフスタイルは「社会の在り方」までを変化させました。
受験戦争、モーレツ社員、核家族、マイカー、マイホームと、枚挙に暇がありません。そんな競争社会の中、少しでも他者に勝ろうとする男性は社会的地位を大切にし、出世の妨げとなる離婚にはとても消極的でした。
仮面夫婦を演じてでも、「飯・風呂・寝る」だけの会話になろうとも、離婚だけは避けてきた世代です。そして出世の妨げとならなくなった定年を迎えた今、熟年離婚が雨後の筍状態で発生しているわけです。
もちろん、切り出すのは我慢に我慢を積み重ねてきた妻。年金の取得資格を満たせば退職金と合わせて、残り20年何とかなる!と意気揚々に離婚届を片手に役所へ急ぎます。出世の妨げと言われた離婚ですが、実は人生の卓袱台返しだったようです。
離婚したいが、お金を考えると離婚できない
離婚にまつわる話題で最も揉める原因が「お金」。財産分与を考えた時、男性はなかなか離婚へと踏み出せません。資産が現金なら話は簡単ですが、家もあるし、有価証券もある…。
そのような時、極めて合理的な思考回路によって離婚を避ける男性は多いようです。また、夫婦問題を専門に扱う弁護士事務所へ相談に来る男性の多くは、出来るだけ財産分与を少なくするための相談だそうです。
これに反して相談に来る女性の場合、DVや不倫などの切実な問題に悩み「なんとか離婚したいのですが…」と言うケースが多いようです。
双方ともに離婚したい夫婦は潜在的にとても多く実在していますが、実際に離婚する数は全体の3割程度と試算する専門家もいます。
そして真逆のケースが、事業の失敗で借金などが膨れ上がった時、その支払責任が及ばないようにするための離婚。残念ながら、この場合、男気ある夫ではなく、三行半の妻が求めることが多いと聞きます。
離婚したい夫、離婚したくない夫、いずれもお金の悩みは尽きません。
後編では、離婚したい夫がいったいどんな行動を起こすのか、帰宅拒否症候群についてご紹介致します。
まとめ
妻と離婚したい夫の行動(前編)
離婚したいが、離婚は出世の妨げ
離婚したいが、お金を考えると離婚できない