弁護士と聞くと裁判や訴訟のイメージがあるのではないでしょうか。本来、離婚調停は裁判ではないので弁護士をつける必要はないのですが、実際には調停の段階から弁護士に依頼しているという人もいるようです。
離婚調停 において 弁護士 を依頼した場合のメリットやデメリットについてご説明いたします。
知りたい!離婚調停の段階で弁護士をつける必要はありますか?
離婚調停で弁護士にしてもらえることって何ですか?
離婚調停とは、離婚についての話合いが夫婦の間だけでは解決できないという場合に、家庭裁判所に調停の申立てをして話合いの仲立ちをしてもらうことで円満な解決をするというものです。
調停は裁判官と調停委員2人が夫婦それぞれから話を聞いて進めます。弁護士を頼んで同席してもらわなければならないということはありません。
しかし夫婦の話合いだけで解決しなかったという時点で離婚についての条件や離婚後の権利などについて、お互いの主張が平行線であったり話合いが成り立たないという事態に陥っていることも多いはずです。
自分の主張を正確に調停委員に話して理解してもらい共感を得なければ、調停での話し合いが相手側に有利な結果になってしまうという心配があります。
緊張するとうまく言葉が出てこなくなってしまう人や口下手な人にとっては、弁護士に同席してもらうことで自分の主張を正しく伝えてもらえるという心強さを得ることができるのです。
ただし原則として調停は必ず本人の出席が必要ですので、弁護士に依頼をしても代理人として調停をすべて弁護士任せにできるということにはなりません。
弁護士が同席すると調停委員の印象は良くなりますか?
インターネットで離婚調停についての記事を読むと、調停委員に良い印象を持ってもらうことが大切だと書かれているものが多いのですが、弁護士が同席した場合としない場合での印象の違いというものは一概に「良い」「悪い」という判断はできないようです。
弁護士が同席した場合、その人が弁護士に依頼するほどに離婚を真剣に考えている(もしくは離婚したくないと強く思っている)という印象を与えるという意見もあります。
しかし弁護士が同席しなくても自分の言葉で自分の思いを一生懸命伝える姿勢が調停委員の心に訴えかけるものもあるという意見もあります。
なぜそれほどに調停委員の印象が大切だと思われているのでしょうか。調停委員の人柄や経歴は様々で、それは調停が始まってみなければわからないことです。
調停委員は中立な立場で双方の話を聞きアドバイスや説得をしながら話合いを進める役割を持つ民間人ですが、全員が法律に詳しいという経歴を持っているわけではありません。
調停の目的は話合いによる解決でどちらの主張が正しいかという判断を下すことではないので、話合いを進める上で調停委員との相性が悪いと感じたり扱いが不公平だと感じるということは多いようです。
調停を有利に進めるためには調停委員の印象が大切と言われるのは、このような事情があるからなのです。
弁護士に同席してもらうことのデメリットはありますか?
調停の際に弁護士に同席してもらうためには、着手金や報酬という費用のほかに日当などの費用がかかります。もともと経済的に余裕がなくて離婚後の生活に対しても様々な不安を抱えている人も多いので、この出費は相当なデメリットといえるでしょう。
離婚調停の同席は依頼せずに事前のアドバイスを受けるだけという依頼をしている人もいるようです。
また離婚調停に弁護士以外の同席は不可能だと思っている人もいるようですが、家庭裁判所が認めた場合には親族の同席も可能です。
もちろん誰でも同席できるということではありませんが、健康上の理由や様々な事情がある場合には家庭裁判所に申請することで親や知人に同席してもらうことができるのです。
まとめ
知りたい!離婚調停の段階で弁護士をつける必要はありますか?
離婚調停で弁護士にしてもらえることって何ですか?
弁護士が同席すると調停委員の印象は良くなりますか?
弁護士に同席してもらうことのデメリットはありますか?