離婚 に対する 子供の気持ち と離婚が子供に与える影響を考えると離婚は慎重を期すべきです。
今回は、離婚が及ぼす子供への影響と心のケアについてご紹介いたします。
離婚に対する子供の気持ちと影響
乳幼児の離婚
子供がまだ物心もつかないほどの年齢のときには、両親の離婚にまつわる出来事は記憶にも残らないことが多いです。
離婚して親権を失った方が離婚後に子供と関わらないのであれば、子供はその存在すら覚えていないでしょう。
乳幼児のいる家庭の離婚の場合は、統計などを見ても母親が親権を取るケースが8割を占めます。
その理由は幼い子供にとって母親の存在は必要不可欠であることや、一般に父親は日中の殆どを職場で過さなければならず子供の面倒が見られないからということがあげられます。
しかし最近では「育メン」などという流行語も生まれるほど父親も育児に関わる傾向は強くなってきました。
どちらが親権を取るにせよ、幼児時代には子供は愛情をたくさん感じて育たないと情緒不安定になります。
記憶に残らないからと言っても不安を感じて育てばその後の成長に悪影響を及ぼします。
幼児を一人で育てるのは大変ですが、周囲や行政の助けも利用して充分なケアが出来るように努めなければいけません。
幼児期の離婚
子供が幼稚園や小学校に通うようになると社会生活の第一歩を踏み出します。他者と自己を比較するようになります。
両親が離婚した場合にはさまざまな場面でその事実と向き合わなければいけません。それが寂しさや引け目となって学校生活や友達との関係に影響を及ぼすこともあります。
子供に暴力を振るったり育児放棄するような親であれば子供にとっても離婚する方がいいのですが、そうでない場合は親の事情を理解できる年頃ではありません。
子供にわかるように離婚する理由を話すのは難しいですが、しっかりとコミュニケーションを取って子供の不安や寂しさを受け止める必要があります。
幼稚園から小学生の年頃では、まだスキンシップも必要な時期ですし母親からの愛情だけでなく父親から得られる頼もしさも成長過程では大きな役割があるものです。
やむなく離婚する場合は子供のためにお互いがどう関わっていくかを冷静に考えることも大切です。
思春期の離婚
子供が思春期になると親の離婚は子供自身の恋愛や結婚観に大きく影響を与えるようになります。
ちょうど反抗期を迎える時期なのでコミュニケーションが難しくなります。寂しさを素直に表現できなくなり精神的なバランスがうまく取れなくなることもあります。
実際にインターネット上には「親が離婚するかもしれない」という子供の悩み相談などの投稿が数多く見られます。
離婚する場合、中学生以上あれば子供の意思が尊重されますし、親の事情も話せばある程度は理解の出来る年齢なので、子供としてではなくきちんと人格を尊重して話し合いをすることが大切です。
また進路について考える時期なので、親の離婚で費用などのことを心配して不安になることもあります。そういった経済的な不安を与えることも考慮しなければいけません。
しかし、インターネットの投稿を読む限りでは、子供のために離婚を思い留まっている場合でも両親の不仲は子供にとってはつらいことのようです。
離婚しないことが子供にとって最善の選択ではないのです。
親の離婚というものは子供にとっても1つの「大事な人生経験」です。その後の人生に悪い影響を及ぼすだけではないはずです。
そのためには離婚したあとの生き方が、子供にとっても良い結果になるように努めていくことが大切です。
まとめ
離婚に対する子供の気持ちと影響
乳幼児の離婚
幼児期の離婚
思春期の離婚