離婚 を 決意 したら一日でも早く別れてしまいたくなるのが人情。でも何の準備もせずに別れてしまうと、後でああすればよかった、こうすればよかった、と後悔することがたくさん出てきます。
せっかくの決意をムダにしないためにも、事前に何をしておくべきかを5つ挙げてみましょう。
離婚を決意したら、あらかじめやっておきたい5つの根回し
収入源を確保する
専業主婦(専業主夫)で仕事に就いていない場合、もしくはパート勤務などで十分な収入を得ていない場合は、いくら離婚したいと思っても、別れた後に生活が成り立ちません。
その場合は離婚前に正社員か、いずれは正社員になることができる紹介予定派遣などの仕事を探しておきましょう。離婚後に遠くに引っ越す場合は、あまり時間がかからず実務経験がなくても取得できる資格を取っておくのも有効です。
また結婚生活で築いた財産は2人のもの。しっかり2等分して自分の分は今後の生活のために役立てたいところです。そのために共有財産がどれだけあるかを確認する必要があります。
預金はもちろんのこと、負の財産であるローンや借金についても把握しておきましょう。個人情報信用機関を利用すれば自分名義の借金を勝手に作られていないか確かめることが出来ます。
共有するものが今住んでいる家しかない場合でも、任意売却制度を使えば自分の持ち分だけを売ることが.可能になります。ちなみに結婚前の預金や親族の遺産はそれぞれのもので、共有財産とはならないので要注意です。
相手に非があれば証拠を押さえる
離婚が常にスムースに運ぶとは限りません。むしろ意見が対立し、泥沼になって調停に持ち込まれることも多々あります。その際に配偶者の方が有責であれば証拠を示さなければなりません。
相手の浮気であれば興信所等に依頼して証拠をつかんでおきましょう。借金であれば証書が証拠になります。DVを受けたら必ず病院に行って診断書を取っておくことです。
一方で証明し難いのが経済DV。この場合は日々詳細な日記をつけておくと証拠として認められる場合があります。モラルハラスメントならばボイスレコーダーを購入し、相手の暴言を録音しておくといいでしょう。
住まいの準備をする
当然ですが離婚したら別々に暮らすことになります。今の住居から相手が出ていく場合はいいのですが、自分が出ていく立場なら新しい住まいを探しておきましょう。
配偶者にDVなどの問題がある場合、当然転居先は伏せるべきです。しかし離婚前に別居した場合、住民票に新しい住所が記載され、配偶者に知られてしまいます。
それを防ぐには同居しているうちに世帯分離届を役所に提出しましょう。別世帯であれば転居しても新住所は記載されません。委任状がなければこちらの住民票を取ることも出来ないため、住所が漏れるのを阻止することが出来ます。
家族や周囲への根回し
片親になってしまうと子育ての負担が増すので周囲の協力が不可欠になってきます。離婚を決意したら、まず自分の味方になってくれそうな周囲の人に理解を得た方がいいでしょう。実家の協力を得られれば、今後の子どもとの暮らしが楽になるはず。
結婚前からの自分の友人、とくに親友には普段から配偶者との間に何が起こっているのかを事細かく話すのがいいでしょう。中には夫婦仲を取り持とうとしてくる人もいるかもしれません。その場合にはすでに修復不可能で決意が変わらないことをハッキリと伝えるべきです。
職場へ事前に説明しておくことも重要です。理解のある職場であれば、子育て中であれば時間や有休などの融通を効かせてくれることや、元配偶者が自分の職場に押しかけてきた場合に受付等で追い返してもらうことも期待できるでしょう。
ただし配偶者に近い自分にとって敵になりそうな人物には、決して離婚の決意を漏らしてはいけません。配偶者に警戒され手を打たれてしまい、こちらに不利になってしまいます。夫婦共通の友人もどちらにつくか分からないので注意した方がいいようです。
子どもへの説明
お子さんがいる場合にはこれが一番大切なことです。本人に責任はないのに名字が変わったり転校や転居したりを余儀なくされ、離婚の負担を背負ってしまうのが子どもです。できるだけ優しく心をケアするように心がけましょう。
子どもには事情を理解できないだろうと離婚する理由を説明せず、うやむやにしてしまうのはよくありません。成長するにつれて離婚の原因が自分に原因があるのではないかと考えたり、いつの間にか捨てられていた感覚が拭えなくなったりして、かえって心に傷を残してしまうケースも多いのです。
お子さんには離婚の理由は事実をはっきり伝え、その上で子どもに対する愛情には変わりがないことを優しく伝えることが肝要になります。
まとめ
離婚を決意したら、あらかじめやっておきたい5つの根回し
収入源を確保する
相手に非があれば証拠を押さえる
住まいの準備をする
家族や周囲への根回し
子どもへの説明