結婚をした夫婦がみな老後まで連れ添うことができれば理想ですが、もちろん 離婚 という選択をする夫婦もいまはたいへん多いです。
離婚は結婚よりも気力・体力を使うもので、精神的にも疲労してしまいます。その覚悟をもってしても、離婚を 決断 する理由には、どのようなものがあるのでしょうか。
夫婦が離婚を決断する理由と決断してからの進め方
一緒にいて嫌悪感を抱いてしまうと危険信号
夫婦といえば基本的には同じ屋根の下で過ごすものです。生活をともにする中で、常に相手に嫌悪感を抱いてしまうような状況であれば、それは危険信号といえるでしょう。
性格が合わない、相手の言動が気に入らないなど、さまざまな負の要素から喧嘩も増えている場合は、これから夫婦として同じ方向を向いて進んでいくのも難しくなるかもしれません。
付き合っているときにはいい人だと感じていたとしても、いざ結婚して一緒に過ごす時間が増えたことで、相手の嫌な部分が見えてくることはままあることです。
話し合いをする、別居して距離を取るなどの方法で、お互い頭を冷やし関係修復ができればそれに越したことはありませんが、難しい場合はそのすれ違いが離婚を決断させる理由として充分成り立つこともあるでしょう。
相手との将来を考えられなくなったら…
夫婦が長く連れ添うということは、時間の経過とともに起こる困難もともに乗り越えていかなければならないということです。
相手の親の介護について考える必要が出てきたり、夫婦のいずれかが病気になったりと、その内容は実にさまざまでしょう。
たとえば30歳で結婚したとして、80歳まで生きると仮定すれば結婚生活は50年にもなります。その長い年月の中で、困難や障害、壁を、相手と一緒に乗り越えていく“想像”ができるかどうかは重要です。
ただ楽しいだけが夫婦生活ではありません。厳しい現実を受け止め、どのような困難も可能性としてあるということを、いま一度再確認してみましょう。
その上で、乗り超えるのが難しい、無理だと直感でも感じる場合は、夫婦としてどこか足りない部分があるのではないでしょうか。
浮気やDVなど決定的に許せない事象がある場合
夫婦のいずれかが浮気をしたり、日常的なDVがあったりすることを理由に、離婚を決断することもあるでしょう。
浮気の場合、した側は一時の迷いなのか、本気なのかによって、修復できるか否かも大きく変わってきます。一時の迷いの場合は、した側からの誠心誠意の謝罪により、された側が許す場合もあるでしょう。
本気の場合は、慰謝料を払ってでも離婚したいと、した側から申し出られることもあるかもしれません。
DVの場合は、共依存状態に陥ってしまい、DV被害者がなかなか加害者から逃げ出せない状況になっている可能性があります。
周囲が気づいて救い出すというシチュエーションもあり得ないことはないですが、家庭の中のことは外からはなかなか見えないものです。
被害者が自ら現状の異常さに気づき、逃げ出し、離婚を決断することは体力も必要で苦しいものかもしれません。
しかし、幸せへの第一歩だと踏み出すために、ときには勇気を振り絞ることも必要です。
離婚の決断により誰に影響があるかを考えましょう
離婚を決断すれば、あとは相手との話し合いを進め、「結婚生活を継続する」か「離婚する」かのいずれかを選択するだけです。
結婚生活を継続する場合は、再度ふたりの信頼関係を構築していくことに尽力する必要があるでしょう。
離婚する場合は、その離婚により周囲にどのような影響が出るか、しっかり考えることが重要です。
たとえば子どもがいる場合には苗字が変わったり、学校を転校したりすることにもなり得ます。
そういった影響から、誰かに迷惑をかけることになったとしても、その離婚は最優先すべきでしょうか。
さまざまな要因をすべて総合した上で、最終的な離婚の決断をするべきです。
まとめ
夫婦が離婚を決断する理由と決断してからの進め方
一緒にいて嫌悪感を抱いてしまうと危険信号
相手との将来を考えられなくなったら…
浮気やDVなど決定的に許せない事象がある場合も
離婚の決断により誰に影響があるかを考えましょう