離婚 を考えるとき、まず迷うのは離婚 時期 ではないでしょうか。特に子供がいる場合、子供の精神面や経済的負担を考えることは自然なことです。
離婚時期を考えることにより、離婚後無理のない生活をおくることができるのではないでしょうか。
タイミングのよい離婚時期とはいつ?(前編)
離婚時期を考える大切さ
昨今、母子家庭の貧困率が問題となっています。母子家庭の労働による年収(平均労働年収)は200万円程度、そして母子家庭の半数は貯蓄額が50万以下というデータがあります。
対して子育てにかかる費用は、すべて公立校へ進学した場合も1,000万以上、私立校へ進学した場合は3,000万近くかかるといわれています。
さらに、養育費の取り決めをしても、現実に養育費を支払っている男性は20%にも満たないという状況です。
このような社会のなか、シングルマザーとして子育てをしようと思えば、離婚時期を考えることはとても重要なことです。
また、子供のいない夫婦の場合でも「住まい」と「仕事」を決めてから離婚をしたほうが精神的・経済的負担はすくなくすみます。
早い方がよい離婚時期
離婚を考えるには理由があります。その理由がDVやモラハラ、借金などの金銭的問題であれば、妻だけでなく子供にも害が及ぶ可能性があります。
このような場合は、一刻も早く相談機関に相談し手を打つ必要があります。状況によっては、実家やシェルターに避難する必要も念頭におかなければなりません。
夫に改心の余地がない場合は、自分だけではなく子供の精神衛生を守るためにも一刻も早い決断が必要となります。
避けた方がよい離婚時期
避けた方がよい離婚時期などあるのか?と思われるかもしれませんが、離婚は子供の生活に大きな影響をあたえます。また、子供の将来にも影響するはなしですので慎重に考えるべきです。
- 小学校高学年~高校
- 受験時期
小学校高学年
小学校高学年から高校は、いわゆる思春期といわれる時期です。この時期の子供たちは精神的にもすこし不安定になっている場合があります。
親の離婚により苗字がかわる、また転校となった場合、子供にかかる精神的負担は大きいです。
学年的にも周囲が離婚を理解できる年齢ですので、友人から噂されることはいたたまれない気持ちになるでしょう。
たとえ、大人であっても周囲から噂を立てられることは心地よいものではありません。まだ、精神的に幼い子供たちが噂を気にせず平常心でいられることは極めて困難です。
また、そのような状態ですと学校や家庭でうまくコミュニケーションをとることは難しくなるかもしれません。
学校へ行かなくなってしまったり、いじめに発展してしまう可能性も少なからずあります。きっかけは些細なことかもしれませんが、何が起こるかわからないのが子供の社会です。
家庭でも親子仲が一時的に悪くなってしまうことも予想されます。離婚理由によっては、離婚に理解を示してくれる子供もいるでしょうが、離婚理由がよくわからない場合や学校で問題がおきた場合、母親が仕事におわれコミュニケーションがとれない場合などには、母親と不仲になってしまったり、問題行動があらわれる可能性もあります。
転校の場合も同様です。いままで築き上げてきた人間関係をいちから構築する大変さは大人と変わりありません。
特に学年途中の転校は、すでに出来上がった人間関係のなかに入らなければならないこともあり、子供の精神的負担は大きなものとなります。また、転勤や受験、留学とは違い離婚という理由は、転校理由を聞かれても言いづらいものです。
家庭環境が大きく変わる中、友達関係や学校環境もまったく変わるということは子供にとっては大変な負担になると想像できます。
受験時期
主に中学受験、高校受験、大学受験など受験のある年の離婚は避けた方がよいでしょう。
受験じたい精神的負担が大きいものですので、そのタイミングでの親の離婚は子供に衝撃を与え、受験勉強を困難なものにしてしまいます。親の離婚を心配しながらでは、なかなか受験勉強に身が入りません。
また、何年もかけ受験準備をしてきたにも関わらず、学費によっては志望校を変更しなければならない事態も予想されます。特に早い時期から志望校を決め、努力を積み重ねてきた子供達には酷なことではないでしょうか。
まとめ
タイミングのよい離婚時期とはいつ?(前編)
離婚時期を考える大切さ
早い方がよい離婚時期
避けた方がよい離婚時期