結婚しない若者が増えているというインターネットの記事をよく見かけます。そしてせっかく結婚しても離婚してしまう夫婦もいます。現代社会においては「結婚」=「幸せ」というイメージは崩れてしまい、それを望まない人が増えているようです。
離婚 原因 を 統計 で調べてみると、結婚生活にとって大切なものは何かということが見えてきます。
統計からわかる離婚の原因とは?夫婦の危機はどんなときに訪れるの?
離婚原因にはどんなものがある?統計からわかること
厚生労働省や裁判所が公開している資料の中に「離婚」に関するデータがあります。平成24年度の司法統計によれば、離婚原因として男性側の2位は「異性関係」、女性側の2位は「暴力」と分かれていますが、1位は男女共に「性格の不一致」という結果でした。
3位以下には「精神的な虐待」「生活費を入れない」「家族や親族との不仲」などがあります。その中で「暴力」や「異性関係」という原因は第三者から見ても分かりやすく、そういうことがあれば結婚生活はさぞかし苦痛だろうという想像もつきますが、「性格の不一致」というのはとても漠然としていて、どんなことが「不一致」なのかということまではわかりません。
そもそも結婚前にお付き合いをして相手の性格は理解した上で結婚するはずなのに、なぜ離婚原因の1位が「性格の不一致」なのでしょうか。実はそこにこそ、夫婦にとって大切なものがあるとも言えるのです。
「性格が合う」が結婚を決めた理由の上位でも常連!・・・ということは?
インターネットで結婚を決めた理由を検索してみると、「価値観が合う」「性格が合う」「一緒にいて楽しい」という理由が多く、アンケートのランキングでも上位を占めています。
多くの人は結婚相手を選ぶときに性格や価値観というものを重要視しているということになります。逆に言えば、性格や価値観が違う人とは結婚したくないと思っているということでもあるでしょう。
「結婚するのが当たり前」「結婚したことが一人前の証」「結婚が女の幸せ」というのがまかり通ったのはもう過去の話で、いまの若い世代は「結婚しなくてもいい」「他人と暮らすのは面倒」という人も多く、女性が結婚より仕事を選ぶことも珍しくありません。
生きていく上で「一人の気楽さ」というものにも価値があると多くの人が思っているのです。性格や価値観が合わない人と暮らすくらいなら一人の方がいいという選択をすることに対して、いまは非常識とは思われない時代です。
そしてそんな自分の価値観に結婚してから気付くという人もいるのです。他人と暮らすことの煩わしさや大変さと向き合わなければならなくなったときに、我慢して相手に合わせることが困難だと感じるのです。
その結果離婚することになればその離婚は「性格の不一致」が原因ということになります。
一人よりも二人でいる方が幸せだと思い続けるためには?
この人とだったら楽しく暮らしていけるだろうと思って結婚したものの、生活していくにつれて「こんなはずじゃなかった」と思うことが増えていくというのは、どんな夫婦にもあることです。
別々の環境で生まれ育った二人なのですから、生活の細かいルールがお互いにぶつかってしまうのは避けられないことです。それでも別々の家に帰るのであれば些細なことは次に会うまでにリセットできますが、毎日一緒に暮らすとなるとリセットすることができません。お互いに自分のルールを優先して譲れないままでは、どんどん溝は深まっていくのです。
そうならないために大切なのは、二人で新しい暮らしを一緒にゼロからつくっていくのだという意識で、そう思うことでお互いがかけがえのないパートナーになれるのです。つくりあげた暮らしを守っていくことに幸せを感じられれば、一人でいるよりも二人でいることに意味があると思えるのです。
性格が合わないというのは夫婦にとってネガティブな要因に思えます。それが原因で離婚してしまう夫婦も多いことは統計から見ても明らかですが、その不一致な部分をポジティブに捉えて協力しあうことが、結婚生活には大切なことなのです。
まとめ
統計からわかる離婚の原因とは?夫婦の危機はどんなときに訪れるの?
離婚原因にはどんなものがある?統計からわかること
「性格が合う」が結婚を決めた理由の上位でも常連!・・・ということは?
一人よりも二人でいる方が幸せだと思い続けるためには?