離婚 に向けて進んでいる方は、とにかく現状の生活から抜け出したいという気持ちでいっぱいになり、離婚後の生活が少しでもよいものになると考えているのではないでしょうか。
しかし、離婚には必ず デメリット があり、離婚後の生活が必ずよいものになるとは、断言できないのが事実です。
最良の選択をするためには離婚のデメリットも要確認
離婚後の生活水準は保たれますか?
離婚となった際、生活水準をいままでどおりに維持できるかという点は、事前にしっかり確認しておきたい部分です。
特に女性で専業主婦の場合には、夫の収入によって生活水準が高く保たれていることが多いでしょう。
兼業主婦の場合は、離婚をして、かつひとりであれば生活していくのに困らないということも考えられますが、専業主婦の場合は要注意です。
就職難と言われる昨今、安定した収入を得るために正規雇用で働ける場所を探すのは、なかなか難しい時代です。特に年齢が上がるほど難しいでしょう。
また、社会に出ることなく結婚し、働いた経験はパートのみ、もしくは皆無という方の場合に、さらに就職活動は厳しいものとなるでしょう。
一定の収入を得続ける手段があるか、いままでと同程度の水準で生活できるかは特に要チェックな事柄です。
子どもの有無によってもかなり変わる部分ですので、事前に計算しておきましょう。
子どもがいる場合はつらい思いをさせてしまいませんか?
生活水準に関すること以外にも、そもそも子どもから片方の親を奪ってしまうという事態についても、しっかり向き合いましょう。
子どもの年齢にもよりますが、特に思春期ごろの子どもは感受性も豊かで、親の離婚に大きく傷つくことがあります。
自分の感情によって離婚をすることにより、それに連鎖して傷つく人がいるという事実を、念頭に置いておきましょう。
じっくり考えてそれでも離婚しか選択肢がないという場合にのみ、具体的に離婚に向けて進むという道を開くべきです。
もしも、子どもにとっても害のある親(暴力や育児放棄など)である場合は、子どものためにも、前向きに離婚を考えるべきです。
「失敗した」という思いに苦しむことも
また、今どきは離婚が本当に増えていますが、それでもやはり「離婚」「バツイチ」という言葉は、心にぐっとのしかかるものです。
「失敗した」という気持ちからマイナス思考になり、いつまでも苦しんでしまうと、離婚後の生活は決して楽しいものではなくなってしまいます。
悲しいことに、実際に離婚に対して偏見を持つ方からは、心ない言葉を投げかけられることもあるかもしれません。そうした言葉に傷ついてしまうことはあっても、立ち直ることが大切です。
自分で選んだ道を信じて、ただ真っすぐに幸せに突き進める自信があれば、離婚を選択することが“よい選択”になることもあるのです。
一旦離婚を考え直す時間を確保することも重要です
離婚をしたいという気持ちが高まっていると、どうしても視野が狭くなりがちです。高まった気持ちを抑えるために、まわりの状況を冷静に見て、冷却期間を置くことも重要です。
たとえば別居をする、一時的に実家に帰るなど、物理的な距離をおくことで離婚を考え直すこともできるでしょう。
離婚により明るい未来が開ける、必ず幸せになる、というほどの強い意志があれば、苦しい思いも時間が解決してくれるのではないでしょうか。
もしも周囲に離婚経験者がいる場合は、その人の様子を見たり、実際に話を聞いてみたりしながら、離婚後の生活についてシミュレーションしてみるのもありでしょう。
離婚というものは、身も心も削られ、消耗する行為です。
しかし、デメリットをしっかり知った上で、それでも離婚をすることによるメリットが多いと考える場合には、勇気を出して一歩踏み出し、明るい未来に向けて歩き出すことも大切です。
まとめ
最良の選択をするためには離婚のデメリットも要確認
離婚後の生活水準は保たれますか?
子どもがいる場合はつらい思いをさせてしまいませんか?
「失敗した」という思いに苦しむことも
一旦離婚を考え直す時間を確保することも重要です