いやな思いや努力をしてようやく離婚が成立した後、日々の暮らしの中で何が変わっていくのでしょうか。晴れ晴れとした気持ちになって新しい一歩を進めようとしても、思わぬところで話が前に進まなくなる、そんな思いをしないためにも 離婚 した 後 に起こることを少し考えてみましょう。
離婚した後に起こること
決めたことが守られない
結婚するときはお互いに相手のことを考え何かを決める時にも気持ちを合わせて答えを出しますが、離婚をする時には自分の事情が最優先されます。合意したことになっていてもお互いの解釈の違いで後々食い違ってくることは数多くあります。
心情的にはそこまでやりたくないということがあっても、数字に置き換えられるものは置き換えたほうが後々スムーズに進むことが多いようです。慰謝料・養育費などは額や振り込む日を書面にしておいても実施されないケースをよく耳にします。
気持ちが離れているので放棄したくなるのでしょうが、約束は約束です。守らなくてはいけません。子どもとの面会交流の予定や方法など動きのあるものについてすべて書き記すことができない事柄は根幹になるルールのようなものを定めておくのも方法の一つです。
事故や病気などやむを得ない事情が訪れた場合のことも加味して考えておきましょう。
相談はできない
何かが起こったらそこで相談しようと考えるのは共に暮らしている二人のすること。離婚をするというのは見解や解釈の一致が見られないところから始まるのですから、何かが起こった時そこで相談するということはないという前提で考えておきましょう。
二人の時間を持つことはとても難しくなるのです。こちらが良かれと思ってすることも必ずしも相手に好意を持って受け入れられるわけではありません。一度離れてしまうと思いのほか心の距離は遠くなります。できるだけ冷静に先を見ることを心がけましょう。
子どもとあなたはペアではない
いままではお相手と協力して進めてきた子育ての部分も大きく変わります。常に子どもと一緒にいるのですから面会の日も自分の都合に合わせ設定することになります。
そういう事情もあって、面会の時子どもの前では気持ちよくいようとお相手に「ありがとう」と言っても「子どもと私の関係であなたにありがとうと言われる筋合いはない」と返されることもあり得るのです。
当事者二人の立場は同じ側から物を見るのではなく、極端に言うと反対の側から見る関係に代わるのです。お相手にとってあなたは子どもを奪った人として認識されているのでしょう。
親権はどちらかが持つもので必ずしも女性にその権利があるわけではありません。離婚が成立しているということは法的には決着がついているわけですが、だからといって心情的にも決着がついているわけではないのです。
子どもから見れば離婚していようがいまいが親は親です。「おとうさん」「おかあさん」と同じ距離を持ちたいのではないでしょうか。どちらかの側に取り込んでしまうのではなく等距離においてあげたいものです。
もちろん守らなければならない状況の場合は全力で守るのですが、離婚に至る事由が何であったか、第三者の意見も含め客観的にとらえることが求められます。
子どものためにいとこ達と交流させようとお相手の親族に直接連絡することも今までのように自由ではありません。離婚により姻族(婚姻相手側の親族)との法律関係も消滅していますので、お相手を窓口として話を進めるのが妥当と言えるでしょう。
自分が身を置いている交流の輪の再認識
離婚をすることで、あなたを中心とした子ども、親、親族、友人の輪は形を変えます。決してあなた一人のことではなくあなたの周りすべてに変化が生まれます。同時にお相手の側にも同じことが生まれます。
先にも述べましたが離れると心の距離はさらに遠くなります。離婚を進めている最中や成立してからしばらくの間、当事者同士は心穏やかに過ごせない日々もあるでしょう。
しかし、時を経てお互いにその状況を受け入れ、冷静な判断に結び付くようになれば新たな関係が構築できるとも言えます。
幸せの形は決して一つではありません。新たな形を見つけられるよう一つ一つ答えをだし解決につなげるよう進めましょう。
まとめ
離婚した後に起こること
決めたことが守られない
相談はできない
子どもとあなたはペアではない
自分が身を置いている交流の輪の再確認