離婚の話し合いは苦痛を伴う場合が多いため、話し合いや準備をしっかりせずにそのまま離婚してしまうことが多いです。離婚してからでは遅いこともあるため、最終的には 泣き寝入り してしまうことも少なくありません。
そうならないように、離婚する前の事前準備と対策が必要になってきます。
泣き寝入りしないための離婚準備と対策とは?
泣きに寝入りしやすいのは、お金の問題
離婚後の後悔として、泣き寝入りしてしまう多くの事柄は、やはりお金の問題が一番多いです。とくに子供のいらっしゃる夫婦の場合、養育費のことなどがあげられます。
昨今問題になっている養育費ですが、離婚したあとに継続して支払われているのは全体の約20%と言われています。離婚する前に養育費の取り決めをしない夫婦が多くいるのも事実ですが、取り決めをした場合でも、継続して支払われるのはとても稀なケースです。
その他に離婚にまつわるお金の問題といえば、慰謝料です。しかし、慰謝料というのはなかなか夫婦間での話し合いで決めることは難しいのが現実でしょう。
なぜなら、慰謝料というのは離婚の原因を作ったほうが相手側に支払わなければいけないものなので、不倫などわかりやすい原因があったとしても夫婦だけで決めるのは大変難しいです。
不倫であっても慰謝料が難しいケースも
夫や妻が不倫をして離婚するケースが増えていますが、相手が不倫をしたとしてもしっかりとした証拠がなければ慰謝料をもらうのは難しいです。
そして、不倫の慰謝料の相場は明確に決められているわけではないですし、ケースにもよりますが、大体100万~300万くらいと言われています。
このような大金を払うことを不倫した側に言ったとしても、素直に受け入れてもらえるとは限りません。
不倫が原因で離婚するのであれば、調停や裁判をすることも想定しなければいけませんが、慰謝料が欲しいのであれば証拠は絶対に必須です。
泣き寝入りしたくないのであれば、すぐ離婚を切り出す前に証拠をつかむことに徹底することです。
離婚するための事前準備と対策
離婚届けを出すのは簡単でも、離婚したあとのことを考えるとある程度の事前準備は必要になってきます。
とくに女性や、子供のいらっしゃる家庭はより一層離婚後のことを考える必要がありますし、お金のことは絶対避けられない問題なので、養育費はどれくらい払ってもらえるのか、子供が何歳になるまで払ってもらうのか、徹底して調べ尽くしてから離婚に踏み切りましょう。
慰謝料については、離婚の原因がなにであれ、証拠をしっかり残すことが鍵となってきます。不倫であってもDVや借金問題であったとしても、とにかく証拠を残しておきましょう。
どのような些細なことであっても、その些細なものがのちに自分を救ってくれることがあるかもしれません。
離婚の対策として、その事前準備をすることで、あとになって泣き寝入りすることを防いでくれます。離婚の話し合いは、決してスムーズにいかないことを想定しながら進めていきましょう。
離婚後でも養育費も慰謝料も請求可能
もうすでに離婚してしまっていて、泣き寝入り寸前のかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、そんな簡単にあきらめる必要はありません。
養育費は子供のために支払われるものなので、離婚後であってもいつでも請求可能です。慰謝料については、請求する期間に気をつければ問題なく請求することができます。法律では不倫の慰謝料請求については、不倫の事実を知った日から3年以内とされています。
もし、他の原因で離婚をしたとして、離婚したあとに婚姻中に不倫をしていたことがわかった場合、その日から3年の間であれば慰謝料を請求ですることができます。
しかし、そこにも証拠が必須です。婚姻中に不倫をしていたという証拠を見つけ出すことができなければ、もちろん慰謝料請求は難しくなってきます。
1人で考えずに弁護士に相談することが大切
お金の問題を夫婦間だけで相談するのは大変危険であり、とても難しいです。口約束だけでは守られるかどうかはわからないですし、なにか不安なことがあれば、必ず弁護士に相談することをおすすめします。
協議でも調停でも裁判でも、離婚に詳しい法律家が味方になってくれるだけで心強いものです。決して1人で考え込まずに相談することが、離婚後に後悔しない明るい未来へ導いてくれるでしょう。
まとめ
泣き寝入りしないための離婚準備と対策とは?
泣きにりしやすいのは、お金の問題
不倫であっても慰謝料が難しいケースも
離婚するための事前準備と対策
離婚後でも養育費も慰謝料も請求可能
1人で考えずに弁護士に相談することが大切