夫婦間でのトラブルに モラルハラスメント があります。夫婦は同等ですが、いまだに夫から妻へのモラルハラスメントが多いのが現状です。
具体的なモラルハラスメント とは なにか、もし夫からモラルハラスメントを受けた場合の対処法とは何かを考えていきましょう。
モラルハラスメントの対処法とは
そもそもモラルハラスメントとは何か
モラハラという言葉を聞いたことはありませんか?このモラハラというのがモラルハラスメントのことです。フランスの精神科医マリー・フランス・イルゴイエンヌが提唱した、「言葉や態度による精神的な嫌がらせ行為」のことです。
会社などで使われる「パワーハラスメント」「セクシャルハラスメント」もモラルハラスメントの一種です。
夫によるモラルハラスメントの被害とは
夫によるモラルハラスメントとは妻が夫に精神的に追い詰められ、夫の支配下に置かれるような精神的暴力を受けることです。
夫は自分の気に入らないことがあると暴言を吐いたり、言葉をまくしたて妻が悪いかのように追い込んでいきます。
また無視をしたり巧みに妻を精神的にいじめます。もっともやっかいなのはモラルハラスメントを行う夫自身に加害者意識がないことが多いことです。
いかにも妻が悪いかのように言葉巧みに責めたてるために妻自身も自分が悪いという自己嫌悪に陥ります。
モラルハラスメントは特定の相手=妻に対して家の中や他人の目のない所で行われます。夫は外面が異常に良いために第三者にはなかなか信じてもらえません。
こんなことを感じたら要注意
さて、もっと分かりやすくモラルハラスメントの特徴を順を追ってあげてみます。
- 同情を誘う。自分の生い立ちなど不幸話などをして、妻に「自分が何とかしてあげたい」と思わせる雰囲気を出します。
- 最初は優しい。付き合い始めた頃や結婚当初はいたれり、つくせりと細かい気配りをしてくれたり、とても優しい人だと感じさせます。
- 豹変する。ところが、結婚や妊娠、出産などをきっかけに豹変します。確実に自分のものになったと感じた瞬間にモラルハラスメントがはじまるのです。
- 二人きりの時に起こる。第三者の目が届かない場所で、嫌みや暴言または無視などをします。周囲に対しての自分のイメージを重視します。
- 嘘をつく。妻が家で家事をしないなど、愚妻であることを吹聴し妻を陥れようとします。
- 自分を正当化する。自分が怒るのは妻が怒らせるようなことをするからだと屁理屈をならべます。言葉巧みにまくし立て妻をねじふせようとします。
- 暴力はふるわない。暴力をふるって、自分が不利になることを防いでいます。暴力を振るわれていないから妻は自分が悪いと思いがちですが、精神的暴力を受けているということを自覚してください。また、激高して暴力に発展することもあるので要注意です。一度暴力をふるうと歯止めが効かなくなります。
モラルハラスメントを受けたらどうするべきか
もともとモラルハラスメントを行う夫は自分に自信がなく弱い人間なのです。妻側のストレスがあまりなければ、夫をおだてて優位に立たせておけば大人しくなります。
しかし、調子に乗ってつけあがることもありますので、妻自身がモラルハラスメントを受けない人間である必要があります。
経済力や人脈を作っておいて夫がいなくても自立できる立場でいることです。そのうえで毅然とした態度で夫に接することです。
夫の狙いは妻を調教し反抗できないようにすることです。ですから夫の言動におびえることなく淡々と対応するのです。
機嫌が悪い時も良い時も夫に合わせて自分の気持ちがつられないようにしましょう。それでもエスカレートするようなら、離婚も視野に入れて準備する方がよいでしょう。
モラルハラスメント加害者は自己愛性人格障害の場合が多いです。そうなると誠実な対応は通じません。
恐怖心で身動きが取れなくなる前に、プロに相談して離婚の準備をしましょう。
日頃からモラルハラスメントの証拠を残しておくと役に立ちます。日記に記したり、ボイスレコーダーで夫の発言を録音しておきます。
とにかく安全に身を寄せられる場所も事前に確保しておくことが大事です。
まとめ
モラルハラスメントの対処法とは
そもそもモラルハラスメントとは何か
具体的なモラルハラスメントの特徴は何か
こんなことを感じたら要注意
モラルハラスメントを受けたらどうするべきか