暴力などではなく、言葉や態度で相手に対して苦痛を与えることをモラルハラスメントといいます。この モラハラ はれっきとした 離婚 理由になります。
それでは、どのような内容がモラハラに該当し、 慰謝料 を請求するためには必要な準備はどんなものがあるのでしょうか。
モラハラが原因で離婚したい場合、慰謝料はもらえる?
モラハラとは?
モラハラとは、モラルハラスメントの略です。
モラルハラスメントは相手に実際に手をあげることはありませんが、言葉や態度などで攻撃をして精神的な苦痛をあたえることをいいます。
言葉や態度であからさまに示すことはもちろんですが、自分ではたいしたことがない言動だと思っていても相手にとっては辛いと思わせてしまうこともあるので、言動には十分注意をしましょう。
また、モラルハラスメントは会社などでの上下関係はもちろん、夫婦の間でも存在することなので注意が必要です。
モラハラの具体的な内容は?
モラルハラスメントの具体的な内容としては、相手を誹謗中傷するような言葉を投げかけることや、間違えたことを攻め立てて1回の間違いを何回も指摘するなどがあります。
ほかにも、間違えだと気がついている場合でも決して謝らない、うそをつく、常に相手の意見に対して否定的な意見をのべることもモラルハラスメントのないようになります。
モラハラは離婚の原因となる
モラルハラスメントはパートナーから精神的苦痛を日々受けていることによって、結婚生活を正常に送ることが不可能になってしまう状態になります。
そのため、離婚の原因とすることができます。
モラルハラスメントによって離婚を選択する方もいらっしゃいますが、なかにはうまく言い返すことができず、我慢をすることがつづき、うつや精神的な病を患ってしまうこともあります。
こういった精神的苦痛はれっきとした離婚原因となります。
ただし、パートナーが離婚に応じない可能性もあります。夫婦の話し合いで成立しないと、離婚調停、離婚裁判へと発展していきます。
離婚調停は本人同士がおこなうというより、調停委員の方が仲介することで調停をすすめていきます。
調停の段階で離婚が成立すれば、そこで離婚は決定となります。
しかし、これでも相手と離婚できない場合には離婚裁判で問題を解決していきます。
モラハラ離婚での慰謝料
モラルハラスメントが原因となって離婚する際には慰謝料を請求することができます。
慰謝料の相場としては50万円以上300万円以下が一般的とされています。
この金額はあくまでも目安ですが、金額の設定基準にはいくつかの項目があります。
まずは、モラルハラスメントの内容です。そのほかにはハラスメントを受けていた期間の長さやハラスメントが原因となる精神疾患があるか、またその重症度なども考慮されます。
これらを総合的に判断したうえで、さらに相手方の経済状況なども参考にしたうえで金額が設定されます。
では、モラルハラスメントを理由として離婚する場合、どのような準備をすることで慰謝料の請求が可能になるのでしょうか。
慰謝料をもらうために準備すること
モラルハラスメントを原因として慰謝料を受け取るためには、まずはモラルハラスメントの証拠を残しておくことです。
離婚原因がモラルハラスメントとされた場合、認める相手はなかなかいません。そのため、被害者側が証拠をもっておくことが重要です。
しかし、証拠をメモなどで残すのでなく、ボイスレコーダーなど音声を録音しておくことが一番の材料になります。
また、精神的に苦痛を受けたと感じたメモやメールなどはきちんと残しておくことがおすすめです。
ほかにも、病院への通院履歴や弁護士などへ相談した履歴などもきちんと残しておくことが重要です。
特に相手から受けた言動の内容や、病院での診断記録などは優位なものになります。
また、慰謝料の金額の設定基準となるため、相手方の収入状況がわかるようなものも準備しておくことが大切です。
まとめ
モラハラが原因で離婚したい場合、慰謝料はもらえる?
モラハラとは?
モラハラの具体的な内容は?
モラハラは離婚の原因となる
モラハラ離婚での慰謝料
慰謝料をもらうために準備すること