「セクハラ」に端を発し、「パワハラ」や「マタハラ」など「〇〇ハラ」といった表現をよく耳にしますよね。嫌がらせを表現しているこの「〇〇ハラ」の一種、「モラハラ」について考えてみたいと思います。
最近では、 夫 の モラハラ が原因での離婚が増えているようです。結婚当初は優しい夫ですが、モラハラ夫は結婚してからジワジワとその本性を出してくるようです。
そんなモラハラ夫とどう付き合ったら良いのでしょう?離婚すべきなのでしょうか?それとも修復して幸せな結婚生活を続けていくことができるのでしょうか?
離婚?それとも修復?モラハラ夫との付合い方を考える
モラハラにあたる行為って?
夫からの行為で妻が傷つくことがあったとしても、それが直ちにモラハラに当たることにはなりません。モラハラとは周囲からは理解されにくく自分でも気付きづらいといった側面を持っています。
夫婦における日々の些細なやりとりが、少しずつ妻の精神を不安定にさせ、最終的には妻は夫の支配下に置かれてしまうというのが、モラハラにおける典型的なパターンです。
またモラハラは、夫婦それぞれの思考が大きく異なっている場合に発生するといった特徴もあります。「お前の考えは間違っている!」と一方的に決めつける行為や、「お前はダメなやつだ!」といった罵声を浴びせることが、その例です。
モラハラ夫の特徴
ある精神科医によると、モラハラの加害者は自己愛に満ちた変質者とされています。そう考えると、モラハラ夫が妻を攻撃するのは精神病患者の一種の発作のような症状なのでしょう。
モラハラを行う人間像として、下記のような特徴があります。
- 外面がとっても良い
- 人に厳しく自分に優しい
- 嫉妬深く束縛を好む
- 暴力は振るわない
- 傷つきやすく打たれ弱い
これらの特徴から、妻をいじめるモラハラ夫は、本当は弱い人間であるということが分かります。
夫のモラハラは治るのか?
さて、モラハラ夫を更生させることは可能なのでしょうか?前にお話したように、モラハラは精神疾患の一種と考える医者もいるほどです。夫に更生してもらって、かつてのように心が通じ合う夫婦に戻ることは、ほぼ不可能と考えられます。
何しろ、モラハラを指摘して更生させようにも、相手がモラハラの事実を認めるとは思えません。言ってみれば、加害者はモラハラをしている意識を本当に持っていないのかもしれません。
そう考えると、モラハラ夫を変えることはほぼ不可能ですよね。関係を続けるには自分が変わるしかないということになりますが、それは関係の修復とは異なります。
モラハラ夫との離婚もやむなし!
更生を見込めないモラハラ夫との離婚の決意が固まって離婚を切り出したとしても、夫からはすでに日常化した暴言が返ってくることでしょう。
「働いたこともないお前みたいなやつが、離婚してどうやって生きていくんだ!」といった罵声を浴びせられることが予想されます。そうなると、もはや離婚に向けた協議ができるような状態ではありませんので、離婚調停の申立てを検討することになります。
離婚調停のメリットとして、第三者が間に入ることで、お互いが冷静な状態で協議ができます。また外面の良いモラハラ夫は調停委員の前でも、その体裁を保とうとするはずです。離婚に向けた協議が前進することも期待できます。
最大のデメリットは、表向きのとっても良い夫のモラハラを、調停委員が見抜くことができるかということです。調停で合意に至ることができなければ離婚裁判での離婚の手続きに進むことになります。
離婚判決をもらうには、法律で定められた離婚理由が必要になります。モラハラは「婚姻を継続しがたい重大な理由」にあたり、裁判ではそれを立証する必要があることを覚えておきましょう。
まとめ
離婚?それとも修復?モラハラ夫との付合い方を考える
モラハラにあたる行為って?
モラハラ夫の特徴
夫のモラハラは治るのか?
モラハラ夫との離婚もやむなし!