モラハラ という言葉が一般的になってしばらく経ちますが、その 意味 は意外と正確に知られていない感があります。実際にモラハラをする夫や妻と結婚してしまうと何が起こるのか、そんな相手と離れるにはどうすべきかを解説していきます。
モラハラの意味とモラハラをする夫や妻から離れる方法
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そもそもモラハラ(モラルハラスメント)ってどういう意味?
モラルハラスメントとは特定のターゲットに対してなされる言葉や態度での暴力で、精神的な意味でのDV(ドメスティック・バイオレンス)にあたります。
モラハラの加害者は、自分の行動はすべて正しいと思っています。そして、相手が自分の意に沿わないと「お前が悪い」「お前に責任があると周囲も認めている」「お前のことを我慢できるのは自分だけだ」と言動や行動で追い詰めていきます。
その上で周囲には被害者に困らされているような噂を広めて、周りの人も巻き込み被害者を攻撃したり、孤立させたりして、自分に逆らえないように洗脳してくるのです。
これが繰り返されると、被害者はだんだん自己主張をする気力がなくなり、モラハラの加害者の機嫌を損ねないように委縮してくるのです。
どんな人が狙われやすい?モラハラ被害者はこんなタイプ
こういったモラハラの被害に遭いやすいのは、人に責められると反論せずに争いを避け、自分に責任があると考えてしまうタイプの人が大半です。また加害者にとって、利用した後に価値がなくなった人や自分より目立つ人、思うような反応をしない人も狙われます。
とくに夫婦などの簡単に離れられない関係の場合は、所有感があったり家庭という密室で行われたりすることも相まって、モラハラは助長されます。
要注意!モラハラ加害者になりやすい人の性格
モラハラをする人には自己愛性人格障害である場合が多いと言われています。自己愛性人格障害の人は、ありのままの自分を認めることができません。内心では自分に価値がないと感じ、強いコンプレックスを隠しています。
そんな自分を肯定し優越感を持つために、常に身近にいる弱者を否定し続けることで、心のバランスを取っているのです。最初のうちはとても優しく、自信家で魅力的に見えるのですが、関係が深まると豹変します。
できれば避けたいモラハラ被害の予防と対策
モラハラの被害に遭わないためには、まず加害者のターゲットにされないようにすることが大切になります。早いうちに、彼らより格下の人間だと認識させないことが重要です。自分のペースを守り、嫌なことはハッキリ嫌だと主張することです。
夫婦間の場合、加害者は「どうせあいつは離婚なんてできない」とタカをくくっているので、いざとなったら別れてもやっていけるだけの意思や生活力を身に着けておくべきです。そして、もしもターゲットにされたらすぐに逃げ出しましょう。
調停におけるモラハラの説明の仕方
モラハラはDVなどと違い、どれだけ辛い目に遭っているのかが調停委員に伝わりにくいという特徴があります。「これがモラハラだ」という定義付けがハッキリしていないためです。そのため深刻さが伝わらないケースも多くあります。
ですからモラハラで離婚調停をする場合は、実際にされて辛かったことをできるだけ具体的に、たくさんの事例を挙げて説明することです。できればICレコーダーを用意して、普段からモラハラの現場を音声ファイルとして収集しておきます。
経済DVなども合わせて受けていてICレコーダーが収取困難な場合は、モラハラを受けるたび、状況を詳しく日記に記録しましょう。
モラハラの被害者は言葉の暴力によってPTSDやうつ病などを発症するケースも多くあります。そうなったら必ず精神かで診察を受け、診断書を書いてもらうと有力な証拠になるでしょう。
また調停においてモラハラ被害を説明するときには、極力冷静さを保つように心掛けます。配偶者は大抵「ただの夫婦喧嘩だ」と反論してきますが、そのときにこちらが感情的になってしまうと調停委員の心証を下げてしまいます。
その結果、お互い様の夫婦喧嘩であると判断される危険性が高まってしまうのです。落ち着いて状況を説明し、それが度を超えたモラハラであると証明しましょう。
まとめ
モラハラの意味とモラハラをする夫や妻から離れる方法
そもそもモラハラ(モラルハラスメント)ってどういう意味?
どんな人が狙われやすい?モラハラ被害者はこんなタイプ
要注意!モラハラ加害者になりやすい人の性格
できれば避けたいモラハラ被害の予防と対策
調停におけるモラハラの説明の仕方