最近ではモラハラ(モラルハラスメント)という言葉はよく聞くようになりましたが、言葉が一人歩きするようになると本来の意味よりも軽く使われるようになる懸念もあります。
モラハラがどういうものなのかを知るために、 モラハラ 被害者が書いた ブログ をたくさん読んでみるとその闇の深さに驚かされます。モラハラの実情とはどんなものなのでしょうか。
ブログを読まなければわからないモラハラの実情!
モラハラは家庭内で起きている
「うちの夫はモラハラっぽいのよ」、「えーそれってモラハラじゃないのー?」など、最近では日常の会話の中で軽く使われるようになってきたモラハラ(モラルハラスメント)という言葉ですが、それがどういうハラスメント(暴力)のことなのか、きちんと理解して使っている人はどのくらいいるのでしょうか。
「セクハラ(セクシャルハラスメント)」、「マタハラ(マタニティハラスメント)」など似たような使われ方をする言葉がたくさんありますが、それらの言葉はどれもごく最近よく耳にするようになったというだけで、実際にはずっと昔から存在していたものなのです。
そしてDV(ドメスティックバイオレンス)のような実際の暴力ではなく言葉や行動で傷つけられるものなので、その被害の実情はなかなか一般には知られないのです。
夫婦間に於いてのモラハラは家庭内で起きています。その被害が深刻であっても外からは気付いてもらえないケースが多いようです。周囲の人に相談したことがパートナーに知られたらモラハラがひどくなるので、被害者は相談することができないのです。
そんな被害者たちはブログにつらい日々を綴っています。そのブログをいくつか読んでみました。読めば読むほどそこに描かれている凄惨な被害の実情に驚き、モラハラという暴力の背景や因果関係などが複雑に絡み合って起きていることに気付かされます。
ブログを書く人はどんな想いなのか?
モラハラの実体験を綴ったブログの多くは、モラハラ加害者の夫から受けた暴言やひどい仕打ちの数々を被害者である妻の視点で描かれています。
のちほど代表的なブログを紹介しますが、殆どのブログは現在進行形ではなく離婚や別居に至って生活が落ち着いてから、被害状況を振り返る形で綴られているものが多いのです。
それは現在進行形でモラハラを受けているときには、とてもブログを作成できるような心理状態ではないからということでもありますが、被害から抜け出せた人が他の被害者の人の役に立ちたいという想いや、モラハラ被害を多くの人に知って欲しいという目的で書いているブログが多いからです。
モラハラは遺伝するのか?
多くのブログを読んでいるといくつか共通点が見つかります。モラハラの加害者は最初からその片鱗を見せているわけではなく最初はとても優しく愛情深いという印象を受けることや、モラハラが始まってからも周囲の人に対しては好人物であること。
モラハラの加害者の育った家庭もモラハラの要素があること。それだけではなく、モラハラの被害者側の育った家庭にもモラハラの要素があったという記述が多く見られます。
まるでモラハラが遺伝しているようにも思えるこの実態は、虐待を受けて育った人が、自分が虐待されてつらかったはずなのに自分の子供にも虐待をしてしまうという話を彷彿させます。モラハラ加害者には自分が加害者だという自覚はありません。
「モラルハラスメント・ブログ」
そんなモラハラの現実についてとてもわかりやすく、且つ生々しく描かれているブログがあります。
このブログは現在進行形で描かれている部分もあり、読み手の心にまでそのつらさや恐怖がひしひしと伝わってきます。
文章もとても上手なので、感情移入して読んでしまい読後に何とも言えない気持ちになってしまうほどです。
まだモラハラという言葉が世間にはあまり知られていない頃に始まったもので、著者の「まっち~」さんがその言葉について調べたりした部分も丁寧に書かれていて、本の紹介や被害者のための同盟サイト、相談する機関についてのリンクも張り巡らされているので、モラハラについて知りたい情報がこのブログをからたくさん得られます。
このブログは2014年4月に書籍化(「夫からのモラルハラスメント:愛する人からの精神的イジメ 苦しいのはあなた一人じゃない」)もされています。
まっち~さんはモラハラ加害者の夫から子供二人を連れて逃げ出し調停を経て離婚されました。モラハラとはどんな暴力なのかを知りたい人に、ぜひ読んでいただきたいブログです。
まとめ
ブログを読まなければわからないモラハラの実情!
モラハラは家庭内で起きている
ブログを書く人はどんな想いなのか?
モラハラは遺伝するのか?
「モラルハラスメント・ブログ」