「マザコン」という言葉を聞くと「母親の言いなりになっている気弱な男性」をイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし最近よく聞くようになった「モラハラ」について調べてみると「モラハラ」と「 マザコン 」には深い因果関係があることがわかってきました。詳しくご説明いたします。
マザコン男と結婚してはいけない本当の理由!
マザコン男は実は愛情に飢えている?
「マザコン(マザーコンプレックスの略)」の男性は母親への依存が強く、結婚したあとも妻よりも母親を優先する傾向があるので結婚相手には選ばない方がいいということは昔からよく言われています。
マザコン男は「過干渉な母親に甘やかされて育った」と思っている人も多いようですが実際にはそうではなく、逆に「母親が厳しかった」「あまりかまってもらえなかった」という男性がマザコンになることも多いのです。
どちらにも共通しているのは「母親に認めてもらいたい」「母親に愛されたい」という気持ちが強いということで、常に母親からの肯定を求めているということです。母親に否定されることや拒絶されることに対して強いストレスを感じてしまうのです。
またマザコンだからといって母親に対して素直に甘えるという人ばかりではありません。母親に対するコンプレックスが「暴言」や「反発」という態度になることもあります。交際相手が母親に甘えていないからといって「マザコンではない」と判断するのは間違っているのです。
モラハラ加害者の特徴
「モラハラ」というのは「精神的な暴力」によって相手を支配することです。家庭内におけるモラハラの具体的な例としては「暴言を吐く」「無視をする」「行動を監視する」などの行為で、こうした行為によってパートナーを精神的に追い込んで服従させます。
身体的な暴力が併発するケースも多いようです。そんなモラハラの加害者の共通点は「家の外では良い人である」「優等生だった」ということが言われています。結婚するまではとても優しい人だったのに結婚してから豹変したというケースが多いのです。
モラハラ加害者は「評価されたい」「自分が正しいと認められたい」という気持ちがとても強い人です。その気持ちは社会生活においては上昇志向になり職場などでリーダーシップをとる場合も多く「好人物」として評価されるのです。
しかし家庭内においては「評価されたい」「自分が正しい」という気持ちを常に満たすことは困難です。その欲求を満たすために「パートナーを見下す」「服従させる」という異常な行為がどんどんエスカレートしてしまうのです。
そして厄介なことに本人には自分が「モラハラ加害者」だという自覚はありません。「良き夫」「良き父親」であるためにがんばっているのだという自負があるので「正しいのは自分」だという信念すら持っています。
「間違っているのはパートナー」なので自分がパートナーを罰するのは当然という思考回路になってしまうのです。
モラハラ加害者にマザコンが多い理由
モラハラ加害者の「認められたい」「評価されたい」という欲求が異常に強いという特徴は「マザコン男」の特徴と一致します。さきほども述べましたが、子供をマザコンにしてしまう母親は「過干渉」だけでなく「無関心」である場合もあります。
その二つは両極端ではありますが子供にとって「安心できる環境で育つことができなかった」という点では同じです。「過干渉」は常に母親に支配されていなければ不安になり、「無関心」は自分が愛されていないのではないかと不安になります。
子供は安心できる環境で育つことができないと心の奥に「闇」を抱えてしまうのです。そしてその「闇」は親から子へ受け継がれていくという傾向があります。
「育てたように子は育つ」という言葉がありますが、まともに愛情を受けて育つことができなかった人は愛情表現が歪んでしまいます。「モラハラ加害者」と「マザコン」にはこうした因果関係があるのです。
結婚相手の家庭環境をよく観察すること
「マザコン男とは結婚してはいけない」というのは妻よりも母親を優先するからという理由ではなく、愛情表現が歪んでいてモラハラやDVを受ける可能性が高いからです。ではどうすれば交際相手が「マザコン」かどうかを見極めることができるのでしょうか。
普段の会話や相手の実家に行ったときのようすをよく観察してみてください。そして相手が母親に対してどのように接しているかを分析してみるのです。「極端に遠慮している」「暴言を吐く」など異常に思えるようなことがあれば注意が必要です。
これから一緒に家庭を築いていく相手になるのですから、どんな環境で育ってきたかということをよく聞いておくようにしましょう。
まとめ
マザコン男と結婚してはいけない本当の理由!
マザコン男は実は愛情に飢えている?
モラハラ加害者の特徴
モラハラ加害者にマザコンが多い理由
結婚相手の家庭環境をよく観察すること