協議離婚で夫婦間の話し合いのみで離婚が成立してしまった場合に、離婚成立前に決めておくべきだったことを決めていなかったせいで、トラブルに巻き込まれてしまって後悔してしまうケースもあります。
そこで今回は離婚後に後悔しない 協議 離婚 の 進め方 についてご紹介します。
離婚後に後悔しない協議離婚の進め方とは(前編)
協議離婚とは
まず、協議離婚とはどういった離婚方法なのかということについてご説明いたします。
離婚と聞くと、ドラマのワンシーンで離婚を相手方に宣言する際にサインがしてある「離婚届」を相手に差し出すといったシーンを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、確かに離婚届に夫婦のサインと印鑑が押してあればそれを役所に提出することで離婚は成立します。
しかし、それはあくまでも戸籍上夫婦でなくなったということを示すだけであって、離婚届を提出したからと言って離婚後の生活費のことやそのほかのことが自動で決まるわけではありません。
離婚をするうえで離婚後の生活についても夫婦間で話し合いをしたうえでお互いがその事項に納得した状態で離婚届を提出する必要があります。その離婚の条件や取り決めの方法は大きく分けて3つありますが、そのうちの1つが協議離婚です。
協議離婚とは夫婦間の話し合いのみで離婚の条件や離婚後の生活のことを決める方法であり、基本的に第三者の介入はありません。
他の方法としては家庭裁判所に夫婦で出向いて、調停員を挟んで離婚についての話し合いをする「調停離婚」、そして調停でも折り合いがつかずに不成立になってしまった場合には「裁判離婚」をすることになりますが、協議離婚はその中でも費用も時間も手間もかからない方法ですので、ほとんどの人が離婚する際には協議離婚をするようです。
しかし、第三者の介入がないことからこの協議離婚の話し合いで決めたことが守られないなんてこともよくあるようですし、話し合いの場で取り決めることがなかったことで離婚後にトラブルになってしまったりすることもありますので、注意が必要です。
間違いなく決めておかなければならないことを整理する
一緒にいるのが嫌で離婚をするという決断をしたのですから、離婚後にさらにトラブルに巻き込まれるなんて面倒ごとは避けて通りたいのは誰もが同じことです。
しかし、早く離婚したいという一心から慌てて離婚に向けた話に決着をつけようとしてしまうと、取り決め漏れをしてしまい、離婚後のトラブルに巻き込まれてしまう危険性が高くなります。
ですので、「これだけは最低限守ってもらわないと離婚を成立させるわけにはいかない」という事柄を自分の心の中で整理して把握しておく必要があります。
また、相手にも同じように「これだけはしっかり決めておかなければならない」と思っている部分があるはずですので、それも聞いておくべき点だといえます。
もう一緒にいることに嫌気がさしている相手の意見を聞くなんて嫌だと感じる人もいるかもしれませんが、ここで誠実に対応しておかなければ離婚の話し合いが長引いてしまうことにも繋がりますので、あくまでも冷静に対処してください。
まとめ
離婚後に後悔しない協議離婚の進め方とは(前編)
協議離婚とは間違いなく決めておかなければならないことを整理する