子どもがいる場合で離婚をする際に最も深刻な問題になりやすいことは、子育て費用の捻出についてです。今や高校や大学もほとんどの人が通うという状況になっているので、学費もかかります。
そこで今回は子連れ離婚した人が知っておきたい 子育て 費用 の相場についてご紹介します。
子連れ離婚した人が知っておきたい子育て費用の相場とは
子育てにかかる費用の分類
まず、子育てにかかる相場の話をする前に子育て費用の分類についてご紹介します。
子育てにかかる費用は大きく分けて2つです。それは教育費と養育費です。
教育費は先ほども触れたような学校へ行くのにかかる費用が主なものですが、それ以外にも習い事をしていればその月謝なども教育費に含まれます。
一方養育費は言葉の通り、子どもを養って育てていくのにかかる費用です。わかりやすくいうと衣食住に関わる費用であり、子どもが成長していくうえで必要不可欠な費用です。
どちらも大切な費用なのですがその中でも養育費は生きていくうえで必要な費用です。
生まれてから成人するまでの養育費の総額
出産から成人するまでの20年間でかかる養育費は平均して総額約1700万円だともいわれています。
もちろん養育をするうえで必要な費用として消耗品費もあるのでこれは物価の変動や使用量などの状況である程度左右されますが、これからの人生設計をするうえでは養育費は毎年同じくらいかかる固定費であると考えることをおすすめします。
生まれてすぐの段階で出産費用やオムツ代、ミルク代などがかさむので、生まれてから1年は最も費用がかかりやすい状況にあるので、この1年間は100万円程度はかかると見積もっておくといいかと思います。
養育費に関しては、地域差は多少はあるものの全国的にみて相場に大差はないと思われます。
子どもの進路で教育費は大きく変化する
一方で教育費は、地域差というよりも子どもが選択する進路によって金額が大きく異なってきます。教育費に関しては、子どもがどんな選択をしても対応できるように、生まれてからすぐに準備を始めるべき資金です。
ですので、離婚する際には必ず子どものために使うことができるように、養育する側の親が預かることができるようにしておくことが大切です。
私立医歯系大学へ進学すると・・・
最も費用のかかる進学先は私立医歯系大学に6年間通った場合の教育費は平均して約3000万円とも言われています。
私立医歯系大学へ進学するともなると、幼いころから高度な教育を受けさせる必要があるので、幼稚園のうちから幼稚園から高校まですべて進学校ともいわれている私立校へ通う必要がありますので、そこからさらに私立医歯系大学を進路として選択した場合には、トータルの教育費は約4700万円となります。
これは教育費だけでタワーマンションが買えるぐらいの金額が必要になるということがわかります。ですので、離婚をして片親になってしまった家庭の場合には、よっぽどのことがない限り実現不可能であると言わざるを得ません。
一般的な大学までの教育費の相場
一般的には、幼稚園入園から大学までにかかる教育費はすべて公立で進学したとすれば最も安く、約500万円くらいだといわれています。
ですので、離婚して片親になってしまった親の場合には公立で行ってほしいと望んでしまいがちですが、進学は子どもの将来を決めることですので、できるかぎりどんな進路であっても対応できるように準備しておくことが大切です。
教育資金の確保を
もし、最も費用のかかる私立医歯系大学以外であっても、近年は2人に1人が大学に行っていると言われている状況ですので、大学進学までの費用は確保する必要があります。
さらに大学院への進学を希望する場合にはさらに費用が掛かりますし、遠方の大学に進学するのであれば一人暮らしをしなくてはいけないので、別途費用がかかります。ですので、ある程度教育費を早い段階から確保しておく必要があると言えます。
まとめ
子連れ離婚した人が知っておきたい子育て費用の相場とは
子育てにかかる費用の分類
生まれてから成人するまでの養育費の総額
子どもの進路で教育費は大きく変化する
私立医歯系大学へ進学すると・・・
一般的な大学までの教育費の相場
教育資金の確保を