離婚後にいい出会いがあっても離婚歴があることをカミングアウトする機会を逃してしまうこともあります。もしそのまま再婚して相手に自分の戸籍をみられてしまったら離婚歴があることはばれてしまうということが心配です。
今回は、 戸籍抄本 から離婚歴をなくす方法はあるのかご紹介します。
離婚歴を戸籍からなくす方法はあるのか
戸籍抄本と戸籍謄本の違いとは
まずは、戸籍といっても私たちが役所で申請して発行してもらうものは、戸籍原本を写したもので、その写す内容によって呼び方が変わります。これからご紹介するものは戸籍抄本と呼ばれているものです。
戸籍抄本とは戸籍原本の内容の一部を写している書類です。内容の一部とは、戸籍に記載されている人のうち1人または複数人の内容を写すということです。
たとえば夫婦と子どもが1人の場合には、子どものみ内容を写したものであっても夫婦の内容を写したものであってもどちらも戸籍抄本という呼び方になります。
反対に戸籍謄本は、世帯全体の戸籍を写したものになります。
戸籍抄本も戸籍謄本も、本籍地の市町村の役場で発行することができます。
同じ戸籍でも記載されている内容が違うので、わかりにくいですが結婚する時や離婚する時など人生において大切な手続きをするときに必要になる戸籍の書類は戸籍抄本ではなく、戸籍謄本なので注意してください。
戸籍抄本に記載される内容とは
先ほどもご紹介しましたが、戸籍抄本には世帯の中の一部の人の身分証明になるような情報が書かれています。内容としては、筆頭者と本籍地の表示、親についての記載や、請求者の生年月日、長男次男、長女二女などの内容が記載されています。
離婚歴のある人はこの情報の中に除籍した元妻や子どもの名前の記載があるので、戸籍を取り寄せるとここで離婚歴があるということがわかります。
ちなみに、戸籍謄本も記載されている人数が違うだけで、表記の仕方は戸籍抄本と同様なので、戸籍謄本であっても戸籍抄本であっても離婚歴について確認することができます。
また、通常戸籍抄本も戸籍謄本は本人でなければ発行してもらうのには委任状が必要ですが、配偶者となれば委任状がなくても発行してもらえるので、自分の知らないうちに配偶者が戸籍抄本を役場に発行しに行ってみるということもできるのです。
戸籍抄本の離婚歴の記載を消す方法
残念ながら、戸籍から離婚歴を消すことができるのは、現代の日本では男性だけです。ですので、今回の離婚歴を戸籍抄本から消すという話は離婚した男性のケースとしてご紹介していきます。
今回は離婚によって別居となった子どもがいるという前提で話をしていきます。
離婚をすると筆頭者の戸籍から別れた妻と子どもが抜けると元妻と離婚したことと離婚したことにより元妻と子どもの名前の欄にバツ印がつき、元妻と子どもが戸籍から除籍されたことが記載されます。これが離婚歴のある人がバツイチと呼ばれる所以であるともいわれています。
離婚歴の記載をなくすには離婚後に自分の本籍地を別の住所に変更することで新しい戸籍には離婚歴がわかる項目の記載をなくすことが可能となっています。
ただし、本籍地を別の住所に変更する時には、今までと同じ市町村内の住所に設定してしまうと本籍欄だけが訂正されるので、離婚歴が消えることはありません。ですので、本籍地の変更先には注意が必要です。
また、この方法でも完全に離婚歴が消えるわけではなく、新しい戸籍には離婚歴が載らないだけで、過去の戸籍をさかのぼって入手することも可能です。つまり過去の戸籍には離婚歴の記載は載ることになります。
ですので、離婚歴の記載を消すことはできてもその場しのぎのごまかしにすぎません。再婚後のトラブルを回避するためにも再婚前に必ずカミングアウトしておくことが重要です。
まとめ
離婚歴の記載を戸籍抄本からなくす方法はあるのか
戸籍抄本と戸籍謄本の違いとは
戸籍抄本に記載される内容とは
戸籍抄本の離婚歴の記載を消す方法