一緒の家に住んではいるものの、生活時間や生活する部屋を変えている状態の夫婦のことを 家庭内別居 といいます。
家庭内別居をしている場合にはさまざまな理由がありますが、なぜ冷めきっているのにもかかわらず 離婚 を選択しないのでしょうか。
これにはさまざまな理由があることが考えられるのです。
家庭内別居をしているにもかかわらず離婚しない理由
家庭内別居とは
家庭内別居とは、一緒の家に住んでいるにもかかわらず、生活する部屋を別々にわけている場合や、生活する時間をわけている夫婦の状態をいいます。
家庭内別居は喧嘩をして数日間部屋をわけているというわけではなく、長期間にわたって生活環境や時間をわけている状態をいいます。
このような家庭状況であるのに、なぜ離婚を選択することをしないのかと思うかもしれませんが、家庭内別居をしている夫婦が離婚をしないのにはさまざまな理由があるのです。
金銭的な理由
家庭内別居をしているにもかかわらず、離婚を選択しない理由にはさまざまなものがあります。
まず、離婚後に経済的に苦労することがわかっているため離婚に踏み切ることができないという理由です。
離婚をすることによって、慰謝料や養育費などを受け取ることができれば離婚に踏み切ることもできるかもしれませんが、慰謝料や養育費を受け取ることができない場合、自分ひとりの生活を支えていく自信がない、さらには子供を抱えて生活をしていくことが困難な場合になってしまう心配があります。
そのため、なかなか離婚に踏み切れず、家庭内別居の状態で生活費を受け取ることを選択する方もいらっしゃいます。
子供のため
子供がいる場合に家庭内別居の選択をする夫婦も多くいます。
特に子供が小さい場合には、周りからの目や、子供の気持ちを考えて離婚をせず家庭内別居を選択することもあります。
離婚をすると面会交流によって会うこともできますが、やはり両親が毎日一緒にいないということは少なからず子供のストレスとなってしまうこともあります。
なぜ自分の家には片方の親しかいないのか、一方の親とはたまにしか会うことができないのかなどさまざまな不安を与えてしまうことにもなりかねません。
子供に心配をかけまいと、離婚をしないという場合もあります。
手続きの手間
離婚をするには、手間がかかります。離婚届を作成し、慰謝料や養育費などの決め事があると離婚協議書や公正証書を作成するなどがあります。
これらの手続きには時間もかかりますし、なかには費用がかかるものがあります。そのため、これらをおこなう手間を惜しんで離婚をしないことを選択する夫婦もいます。
離婚に踏み切る場合
家庭内別居に踏みとどまっている夫婦でも、離婚に踏み切ることがあります。この場合に考えられる理由としては、まず子供が成長し、離婚に対しての理解ができるようになった場合があります。
また金銭的に余裕ができ、離婚後の生活に不安がなくなった場合にも離婚へ踏み切ることができます。
また、手間を惜しむなら家庭内別居でもいいやと思う気持ちが破綻し手間をかけても離婚をしたいと思うようになった場合も考えられます。
家庭内別居をしている場合には、なんらかのきっかけや歯止めになっている原因が解消されたことによって離婚に進むこともあります。
なんらかのきっかけがあることによって、通常の夫婦に比べると離婚のスピードははやくなる可能性があります。
それぞれの家庭によって、家庭内別居を選択するのか、それとも離婚を選択するのかは自由ですが、夫婦の将来にとって良好な選択をすることをおすすめします。
子供のことなど考えることもありますが、家庭内別居をして冷めきった夫婦関係を子供にみせることが良いことなのかも考えてみてください。
まとめ
家庭内別居をしているにもかかわらず離婚しない理由
家庭内別居とは
金銭的な理由
手続きの手間
離婚に踏み切る場合