最近はストレスをためるくらいなら離婚した方がいいという考え方が主流になりつつありますが、 離婚 には多くの壁があるため、断念して 家庭内別居 という方法をとる人が多いのもまた事実です。
しかしどちらも女性のリスクが高いのはなぜなのでしょうか。
たった一度の失敗でアウト?離婚も家庭内別居も地獄の登竜門(前編)
離婚を考える人がほとんど?日本の夫婦の現状
夫婦の間に亀裂ができた場合、修復できないと判断し、離婚に踏み切れるのは、いわゆる3組に1組になりますが、残りの夫婦の中で離婚を望んでいるけれど離婚ができない人は、かなりの確率でいるようです。
あるアンケート調査では8割の人が、離婚の用意をしている、または漠然と別れたいと考えているとの結果が出ています。
家庭内別居を選んだ女性が離婚に踏み込めないのは貧困への恐怖
離婚に踏み込めない理由として、今までの情、離婚する行動力とエネルギーがない、生活のレベルを下げることへの抵抗感、子供の可能性を奪うことへの罪悪感、結婚後に築いてきた人脈や財産を失うことへの恐怖、離婚することで偏見を受けるなどがあげられます。
確かに離婚するには覚悟がいるのです。離婚するために何をすればいいのかを調べる、具体的には、離婚の仕方、養育費のとり方、離婚後の生活設計、住居の確保、職探し、子供の預け先、行政が母子家庭に提供するサービスなどについて、すべて自分で調べて自分で決めなくてはなりません。
これだけ努力しても、生活保護をもらい続けないと生きていけない母子家庭が全体の6割といわれています。自分も貧困に苦しむのかと思うと足がすくむのもわかります。
日本の母子家庭が苦しむ貧困とは相対的貧困
離婚すると6割の母子家庭が貧困に苦しむ日本ですが、この貧困は絶対的貧困ではなく相対的貧困だといわれています。この相対的貧困はまだ理解されていないため誤解されていることが多く、母子家庭がどんな問題を抱えているのかが見えにくい原因になっています。
相対的貧困の一例をあげます。現在は自分が就職するにも、子どもの保育園の連絡をするにもスマホがないと立ちいかない状態になっています。そのため少ない収入からスマホ代を出すわけですが、多くの人は「スマホが買えるなら貧乏ではない」と思うかもしれません。
しかしその代わりに子どもは十分な教育(塾・習い事・英才教育など)を受けられなかったり、母親は食事を1日1~2食に削ったりしなければならなかったりします。つまり両親がそろっている家と比べてQOL(生活の質)が低い状態になってしまうのです。
まとめ
たった一度の失敗でアウト?離婚も家庭内別居も地獄の登竜門(前編)
離婚を考える人がほとんど?日本の夫婦の現状
家庭内別居を選んだ女性が離婚に踏み込めないのは貧困への恐怖
日本の母子家庭が苦しむ貧困とは相対的貧困