昔から離婚原因の不動のトップといえば「 価値観の違い 」。一番穏便に結婚生活に終止符を打つためにはうってつけの理由ではないでしょうか。「どちらが悪いということもなく、お互いの努力が足りずにこのような結果になってしまった…」。
このように自己弁護的ニュアンスが感じ取れるこの「価値観の違い」を理由とした離婚。離婚の理由としては釈然としないこの「価値観の違い」について、掘り下げてみたいと思います。
離婚原因1位の「価値観の違い」。その実態に迫る。
恋愛観に見る価値観の違い
男女の恋愛観には大きな差があり、男性は「熱しやすく冷めやすい」のに対して、女性は「熱しにくく冷めにくい」という特徴があります。「電子レンジ」と「オーブン」といった面白い例え方をすることもあります。
男性の恋愛感情は一瞬でピークに達するという特徴があります。視覚による情報で目の前にいる女性が恋愛対象になるかどうかを瞬時に判断し、対象の範囲内であればその日のうちにベッドインということもあります。
そのように初対面の女性をホテルに誘うことに全神経を集中し頭もフル回転。まさに恋愛感情が最高潮に盛り上がってしまうのが男性なのです。
それに対して、女性の恋愛感情はゆっくりと時間を掛けて育まれる特徴があります。ひとめ惚れでもしない限り、初対面の異性に惹かれることは少ないと言えるでしょう。
しかし、付き合いが長くなるにつれて、男性以上に相手に対する恋愛感情が高まるケースが多いようです。親密になると女性が男性に惚れ込んでしまいやすいということですね。
結婚観に見る価値観の違い
結婚に対する考え方でも男女の間には大きな隔たりがあります。例えば、男性は恋愛だけ楽しみたいのに対して、女性の場合は、恋愛は結婚するためのものなのです。
これを聞くと男性は結婚に及び腰だとみられてしまいますね。結婚してしまうと独身の時のようにお金や時間を自分の自由に使うことはできなくなってしまいます。また一家の大黒柱としての責任も負う心構えが必要になり、それが結婚を躊躇させる要因となっているのです。
女性は極めて合理的な思考です。恋愛は結婚というゴールの過程であって、そもそも結婚というゴールがない恋愛など存在しないのです。付き合う前から結婚の意思や子供を望むかなど、突っ込んだ質問を男性に対してするのは、こうした理由からなのですね。
人間関係における価値観の違い
価値観の違いは男女間のみならず、人間関係においても存在するものです。つまり人が持つ個性がそれぞれ異なるということです。
職場や学校には気の合う人もいればそうでない人もいると思います。そういった人と如何にうまく付き合っていくかという問題が、夫婦間にも存在するということになります。育った家庭も環境も違う夫婦の間で、価値観がピタリと一致するなんてことはあり得ませんよね。
価値観の違いを受け入れる
このように、価値観にはいろいろなものがあります。そう考えると「価値観の違い」を離婚の理由にするなんて、ちょっとズルいと思いませんか?価値観なんて千差万別、いわば違って当たり前のものなのですから。
そこは発想の転換、その違いを否定するのではなく受け入れてみてはいかがでしょう?
受け入れがたい違いもあるでしょうが、そんな相手でも許せる心のゆとりが大切です。もしどうしても許せないのであれば、相手に求めるのではなく自分が変わるしかないのでは?相手に強要するのではなく、自分の固執した考えを捨てることも必要です。
離婚という最悪の結果に至る前に、このような自分自身の意識改革をすれば、価値観の違いで離婚するといった最悪の結果は起こらないのではないでしょうか。
価値観の違いを楽しむ
相手を否定するのではなく、お互いの価値観の違いを受け入れることで建設的な関係を築きたいものです。折角なので、さらに発展させて価値観の違いを楽しんでみてはいかがでしょう?相手の価値観を受け入れると、そこに自分の知らない新しい世界を発見することもしばしばあります。
決して自分の価値観が全てではありません。相手を尊重すると同時にその相手が持つ価値観も尊重しなければ、結婚生活はおろか社会生活を円滑に進めることすらできません。
社会生活の最小単位ともいえる夫婦の関係を良好に保つためには、こうした相手への思いやりあってのものなのですね。
まとめ
離婚原因1位の「価値観の違い」。その実態に迫る。
恋愛観に見る価値観の違い
結婚観に見る価値観の違い
人間関係における価値観の違い
価値観の違いを受け入れる
価値観の違いを楽しむ