価値観が合わなくて悩んでいる方は非常に多くいらっしゃいます。離婚の原因として最も多くあげられるのが「性格の不一致」、つまり価値観が合わないということです。一言に 価値観が合わない と言ってもお金に関することであったり、生活習慣、人間関係などさまざまです。
価値観が合わないとお嘆きの方へ
結婚前は気が付かなかった
恋愛関係の間は、多少価値観が合わなくても、それ以上に《共通点》を見つけた時の感動の方が大きいのではないかと思います。彼が「俺、〇〇が好きなんだ。」と言えば「あ、私も好き!」、「これ美味しいよね、私大好き!」、「俺もそう思ってた!」と言っては喜んでいたことと思います。
そんな小さな共通点を見つけては幸せを感じていた恋愛時代ですが、その裏に隠れている価値観の相違など気づきもせずに過ごしていたのです。
結婚して初めて気が付く相違
結婚前は気が付かなかった価値観の違い。もしかしたら無意識のうちに気づかないふりをしていた可能性もあります。
〝お互いを理解し、尊重し合い…〟そう誓って始めた結婚生活ですが、いざ始めて見ると、細かな違いが見えてくるものです。
食事の仕方、掃除の仕方、友達との付き合い方、ライフスタイルが異なっていた者同士がいざ一緒に生活を始めて、見えなかったものをまざまざと見せつけられるのです。
価値観が合わないと不満も膨らむ
金銭感覚にしてみても例えば、あればあるだけ使ってしまう夫、一方将来のために貯蓄をしたい妻。欲しいものがあるとすぐローンを組んで購入してしまう夫、一方それを全く知らされていない妻、などなど、独身時代とは違うにもかかわらず、独身時代の感覚をそのまま維持してしまう場合もあります。
親戚との関係も、お互いの家族の生活習慣の違いから妻は夫の実家には行きたくない、しかし夫は家族みんなで実家に行きたい。このように家族バラバラでの行動が難しい場合は、妻が我慢して同行するということになります。
お互いの家族に対して感謝することも多いはずなのに、一度ずれてしまったものを修正するには多大な時間を費やすのです。
その我慢のはけ口はどこへ行くのでしょう。カフェでママ友同士愚痴を言い合い、気分はスッキリするかもしれません。しかしそれは一時的なものであり、根本的な解決にはならないのです。
「こんなはずでは…」その日々の積み重ね、蓄積された相違の数だけ不満も溜まってきます。一度気になるともうイライラして我慢できない!そうなる前に、まずは一呼吸置いてみることも大事です。
自分だけではない
価値観の違いで悩んでいるのは、自分だけではないということを忘れてはいけません。同じように相手も悩んでいるはずです。
人生の先輩に相談することも良いでしょう。さまざまな困難を乗り越えてきた夫婦、勉強になることも多いはずです。
「50年以上一緒にいるけど、私お父さんのことさっぱりわからないわ〜」というご婦人がいらっしゃいました。そしてその後に出た言葉に驚かされたのです。
「だって遺伝子がちがうんだもの」
そうです。生まれ持ったものからして異なる男女なのですから、違いがあって当然なのです。
相手を認めることが重要
人間関係を築く上で大事なことは相手を尊重すること、理解することです。家族の中でさえ考え方の違い、価値観の違いがあるのですから、まして育った環境の違う二人が結婚となり、価値観が違ったり合わなかったりするのは当然のことなのです。
自分と異なるものを受け入れるのは容易ではないかもしれません。しかし全てを受け入れる必要はないのです。そして自分の核となる価値観は無理に変える必要はないのです。そして、自分の価値観を相手に押しつけてはいけないのです。
十人十色、価値観が合わなくて当たり前、と思えば気持ちの持って行き方も変わってくると思います。
離婚は、想像も付かないほどのエネルギーを使います。そうなる前に、〝まず認めてみる〟ことをおすすめします。
まとめ
価値観が合わないとお嘆きの方へ
結婚して初めて気が付く相違
価値観が合わないと不満も膨らむ
自分だけではない
相手を認めることが重要