最近、50代以降の夫婦の熟年離婚が増加傾向にあります。子育てを終えて第二の人生をやり直したいと、自分達の両親が 熟年離婚 をした時、すでに成人に達し社会人になっている、あるいは家庭を持って独立している 子供 達への影響はあるのでしょうか。
また、子供達の気持ちはどうなのでしょうか。
親の熟年離婚は子供の死活問題
熟年離婚 子供は成人だから影響なし?
熟年離婚をする夫婦は子供達が、成人に達しているので大人の事情も理解できるため、未青年の時ほど傷つけずに済むだろうと離婚を考えがちですが、はたして、成人に達した子供達に熟年離婚が与える影響はないのでしょうか?
実は、親の熟年離婚は成人している子供達へも、多大な影響を及ばしている可能性があります。それはどのような問題なのでしょう。
子供が既婚者であった場合
子供が既婚者で既に家庭を持っていた場合、両親の熟年離婚の影響は特に深刻です。
熟年離婚が原因で、両親のどちらかの面倒をみなければならなくなった場合、子供の学資や住宅のローンなど経済的に決して余裕のある生活をしているわけでないところにくわえ、今まで別居していた姑(舅)との同居により、配偶者や子供達に多大なストレスがかかるか脳性があります。
また、同居後に親の介護が必要になった場合など配偶者との関係が崩れてしまうという悲惨な状況を招く危険性もあります。
子供が独身であった場合
子供が既婚者であった場合より、親との同居や経済的な援助は比較的容易ではないかと思われますが、結婚を考えている相手がいた場合に、親との同居がネックになってしまう可能性があります。
子供に頼らず一人暮らしをした場合
経済的にとりあえず1人暮らしが可能であることから、単独で生活を始めた場合でも、両親が歳を重ねる過程において、健康面など別居をしているがために二重に気遣いをしなければならない負担もでてきます。
兄弟が何人か居る場合は、手分けしてということも可能ですが、少子化の昨今、子供が1人で、両親の面倒を二重でみなければならないことは、精神的にも、経済的にもかなりの負担が強いられると言って過言ではありません。
熟年離婚に対する子供の本音は?
確かに子供は長年に渡り、苦労して自分を育ててきてくれた親が熟年になり離婚をしたいと言い出せば、親の気持ちがわかる歳になっているため、大人の理解を示してくれます。
しかし、現実問題として、離婚した後年老いていく両親の世話を、二重で見なければならなくなる事は経済的にも精神的にも負担を強いられる現実を受け止めなければなりません。
長年に渡る両親の不和を見てきた子供達が、両親の熟年離婚に大人の理解を示すのも、子供心に、親には常に幸せであってほしいという願いがあるからです。
しかしながら、子供の本音とすれば、自分が大人になっても、両親はできれば一緒に居て欲しいという気持ちはあるのではないでしょうか。
出来るならば避けたい熟年離婚
自分のために親が離婚をせず頑張ってきた事を、子供は充分に理解しています。だからこそ、自分に負担が掛かってしまうとしても、子供は両親の離婚は強行に反対できないのです。
避けようのない熟年離婚であるならば仕方ありませんが、我慢を重ねてきた年月が長い分、お互いを思いやる気持ちがあることで、熟年離婚を回避できるというケースが多いのも確かです。
熟年離婚は子供が未青年であった時とは違い、年老いていく両親を援助すると言う負担が出てきます。
熟年離婚をせずとも、年老いていく両親を助けていかなければならなくなるのは一緒と考えがちですが、離婚という形でばらばらになった夫婦のお互いの生活を助けていく事と夫婦で暮らしている生活を助けていくのとでは、子供達にかかる負担に大きな差が出ることは理解すべきでしょう。
幸せを願って育ててきたはずの子供の生活が自分達の熟年離婚で不幸なものにならないよう、出来るならば、熟年離婚は回避したいものです。
まとめ
親の熟年離婚は子供の死活問題
熟年離婚 子供は成人だから影響なし?
子供が既婚者であった場合
子供が独身であった場合
子供に頼らず一人暮らしをした場合
熟年離婚に対する子供の本音は?
出来るならば避けたい熟年離婚