借金が返済できず積み重なってしまった場合の債務整理の方法として自己破産という手続きがあります。自己破産をおこなうとさまざまな制限が課せられるといわれていますが、 自己破産後の生活 はいまよりも苦しくなるのでしょうか。
また、自己破産をしたことはほかの人に知られるのでしょうか。
自己破産後の生活はいまよりも苦しくなる?
自己破産とは?
自己破産とは、借金の返済ができなくなってしまった場合に、返済能力がないことを裁判所に認定してもらう制度のことをさしています。
自己破産手続きをおこなうことで借金はすべてなくなることになりますが、家や車などの財産は失うことになります。
また、自己破産をすることによってさまざまな制約が課せられることになります。
自己破産をするとどうなる?
自己破産をすると現在、自身がかかえている借金がなくなって元の生活に戻れると思われがちですが、生活をおこなうなかでいくつかの制約を負うことになります。
その制約とは新しくローンを組むことができなくなる、クレジットカードを作ることができなくなるといったようなことです。
特に生活を送るなかで支障はないかと感じるかと思いますが、金融機関にブラックリストとして登録されてしまっているのです。
また、自己破産の申請より数ヶ月間は旅行へいく際には裁判所への許可が必要になることや、職業や資格取得への制限などが課せられます。
実際に生活をするなかで行動的な制限を受けるのは数ヶ月間といわれています。
さらに自己破産が裁判所によって免責になった場合にはすべての制限が解除されます。
自己破産後も特に生活には支障が少ないといわれていますが、自己破産をする際に気になるのが申請した場合に勤め先や親せきなどに知られてしまうのではないかということです。
自己破産の事実はほかの人に知られることがあるのでしょうか?
自己破産の事実はほかの人に知られる?
自己破産をおこなったことは勤務先の会社や親せきなどには知られることはありません。戸籍や住民票にも記載されることもありません。
万が一会社に知られてしまった場合でも、自己破産を理由に解雇されることはないので安心してください。
もし解雇されてしまった場合には不当解雇にあたるため裁判所へ訴えることで解雇を取り消すことができるといわれています。
また、自己破産をおこなった場合には自宅へ書類が発送されますが、弁護士などに依頼をすることで自宅へ発送されないよう手続きすることが可能になります。
しかし、唯一自己破産をしたことが公開されている場所があります。それは、官報です。官報とは国が出している広報誌のことをさしています。
この官報はホームページでも無料で公開されているため、誰でも閲覧することが可能になため、知られてしまう可能性は高いです。
しかし、名前が載るのでまさか自分の知り合いと思う方は少ないかと思います。
財産をすべて失うことになるのか
自己破産手続きをおこなうと家や車などの財産は借金の返済に充てるため没収されます。
しかし、すべての財産を没収されてしまうと自己破産後に生活をおくることが困難になってしまいます。
そのため、没収される財産の金額は法律で決められています。法律によって決められている金額は99万円を超える部分の財産になります。
さらに洋服などの生活必需品は没収しないとされています。
没収される財産に関しては思い入れなどは関係ないため、どうしても没収されたくないというような財産が手元にある方などは自己破産の手続きをおこなう際にもう一度よく考えてみることをおすすめします。
実は自己破産のほかにも債務整理の方法がいくつかありますので、まずどのような方法で債務整理をおこなうかを決めることをおすすめします。
まとめ
自己破産後の生活はいまよりも苦しくなる?
自己破産とは?
自己破産をするとどうなる?
自己破産の事実はほかの人に知られる?
財産をすべて失うことになるのか