自己愛性人格障害という言葉を聞いたことがあるという人もいれば、全くなじみがないという人も多いかもしれません。しっかりと対策をしなくては離婚危機を招いてしまうこともあるのです。
そこで今回は離婚危機を招く 自己愛性人格障害 とその 対処法 についてご紹介します。
離婚危機を招く自己愛性人格障害とその対処法とは
自己愛性人格障害とは
自己愛性人格障害とは、パーソナリティ障害の一種で他者に共感できず周囲との摩擦を起こしやすくなるという特徴があります。周囲の人にもストレスを与える存在となりますが、本人も不満があり、ストレスが溜まってしまう状態になりがちです。
本来は人と人とのコミュニケーションに大切なことはお互いの気持ちを理解し、思いやることなのですが、自己愛性人格障害の人は相手の気持ちを考えられないので、なかなか人間関係の構築が上手くいかず、それがなぜなのかがわからずに1人で悩んでしまうことが多いのです。
自己愛性人格障害による夫婦間の摩擦
自己愛性人格障害の人は夫婦関係もなかなかうまくいかないことも多く、離婚する可能性が高くなってしまいます。先ほどもご紹介した通り人間関係を構築するうえで相手を思いやる気持ちはとても大切なことです。夫婦間でもそれは同じです。
むしろ夫婦となるのであれば、1つ屋根の下に住むことから一緒に過ごす時間も長くなりますので、ほかの人を相手にするよりも思いやりの気持ちが必要となってきます。
しかし、自己愛性人格障害の人は思いやりをするということができず、相手に自分のやり方を押し付けることで夫婦関係は悪化しがちなのです。
自己愛性人格障害の特徴
自己愛性人格障害の人は自己愛が強すぎるという傾向にあります。
自己愛性人格障害の特徴としては、1つ目に傲慢で攻撃的であることがあげられます。常に自分が注目の的であり続けようとして、その通りにならないと周囲の様子を見ないで怒りをぶちまけます。
また、2つ目の特徴としてあげられることは、自分かわいさから平気で他人を利用してしまうという点です。また、今まであげた特徴とは矛盾すると感じる人もいるかもしれませんが、3つ目の特徴としては、周囲の反応を気にしてオドオドしたり挙動不審になることが多いです。
被害妄想が激しくたとえば人が自分の方を見て笑っているところを見て自分のことを馬鹿にされた、変に思われた、とすぐに傷ついてしまうことが多いです。
自己愛性人格障害の原因
自己愛性人格障害の原因ですが、いくつか要因が考えられていてそれは人によって異なります。たとえば、生まれながらに攻撃的で、衝動性が高いといった性質を持っていて、そこから育つ環境下で特別な子供として扱われていくことで自己愛性人格障害になるとも考えられています。
また、後天的な要因として幼いうちに自己愛を満たしてくれるような共感が得られなかった場合には自己愛が未熟なまま成長してしまうことで、自己愛性人格障害になってしまうこともあります。あとは、脳内の神経伝達物質の過不足であることもあります。
対処法とは
自己愛性人格障害の対処法としては治療することが近道なのですが、確実に誰にも効果があるという治療法は確立されていません。
治療の主体は精神療法となっていますが、薬物療法もあります。自分に合った治療法を組み合わせて用いられます。治療は入院して行うものから、日常の生活の中で行う療法、行動療法などがあります。
その中でも家族療法や夫婦療法は、自己愛性人格障害の人がいる家族や夫婦も一緒に治療の対象としています。特に夫婦療法は破たんしている夫婦関係を対象として治療を行います。
周囲の人も自己愛性人格障害を持った人も辛いことだとは思いますが、治療を行うことで改善できるのであれば、対処法として行っておいた方がいいと思います。
まとめ
離婚危機を招く自己愛性人格障害とその対処法とは
自己愛性人格障害とは
自己愛性人格障害による夫婦間の摩擦
自己愛性人格障害の特徴
自己愛性人格障害の原因
対策法とは