離婚にはさまざまな原因があり、その原因は夫婦によって異なります。依存症が原因で離婚する人も少なくありません。その中の実家依存症である人は結婚生活がうまくいかず、離婚する確率が高いともいわれています。
そこで今回は、 実家依存症 と離婚の関係性についてご紹介します。
実家依存症と離婚の関係性について
実家依存症って?
実家依存症とは、名前の通り成人して家を出て本来は自立しなくてはならない子どもが親つまり実家に依存することをさしています。これは、子どもだけではなく親自身も子どもに依存している状態であることが多く、相互的に依存している場合が多いようです。
つまり、親離れできていない子どもと子離れできていない親といった状態です。この実家依存症は、既婚女性に多くみられる症状であり、母と娘の間に見られる症状でもあります。
気持ちの上で自立できていないため、結婚後の自分の家族や周囲の人に悪影響を及ぼすものであり、そうしたことから離婚の原因にもなってしまいます。近年では実家依存症は社会現象になりつつあります。
実家依存症の特徴は?
ここからは、実家依存症の特徴についてご紹介します。実家依存症の特徴は、まず、先ほどもご紹介しましたが、既婚女性に多くみられる症状であり、母と娘の間に見られる症状でもあります。
家庭をほったらかしにして実家に依存している状態であり、結婚後の住まいも実家のそばに住んで困ったときには常に母親の助けを請うような生活をしていて、何かあればすぐに母親に助けを求められるような状況であるといったような既婚女性が母親に対して常に頼りきりな状態が激しいというのが実家依存症の特徴です。
実家依存症の原因は?
次に実家依存症の原因や、実家依存症になりやすい人の特徴についてご紹介します。まず、本人の自尊心が低いことが実家依存症の原因として考えられます。
これは、子どものころから常に親のご機嫌を伺いながら過ごしていたことや、親に過度な期待を背負わされて育った人がなりやすいと考えられています。
子どもの頃から親に厳しく躾けられていた人は叱られる際にあなたはダメな子といわれている経験がある人も多いです。こういった言葉は自分を否定されたということを感じるきっかけとなってしまうことが多く、子どもにとって絶対的な存在である親に見捨てられてしまうということや、認めてもらえないといった恐怖を感じてしまいます。
子どもは親の言っていることは絶対正しいと認識してしまうので、怒られたときや注意を受けた時には、親の機嫌を伺うようになります。
親の機嫌を見ながら期待に応えようとすることや、親が全て正しいといった認識を植え付けられていくことは、一見するといいことのように感じますが、それは、親が欲求してくることが自分の欲求であると錯覚してしまうことに繋がってしまい、親を喜ばせることや期待に応えることは自分の存在価値であると錯覚してしまい、言動が全て親が絡んできてしまうことになってしまうのです。
特に近年では親が先回りして危険と判断されるものを排除していき、子どもに対して希望や夢を押し付けるといった状況が多く見られることから、実家依存症が社会現象となっている状態になっているといわれています。
離婚しないための実家依存症の対策
実家依存症の対策法としては、まずは実家依存症であることを自覚するということが対策の第1歩であるといえます。しかし、自覚するためには自分1人の力ではなかなか難しいことが多いのですが、もしこの記事を読んで心当たりがあると感じたら、実家依存症である可能性があります。
具体的な対策としては、物理的に実家と居住地を離し行き来を難しくすることで物理的に実家に帰りにくくなる状況を作って、自力で頑張らなければいけないということになっていくので自立することにつながるようになります。引越ししなくてはならない場合もあり実施するのが難しいのですが、これが最も効果的な方法です。
また、経済的な援助を禁止するということも対策となります。実家依存症の人は経済的な援助を実家から受けていることが多いようです。これも自立を妨げている行為ですのでやめてください。
そして居心地の良い家庭を作るように努力し、実家以上に今の家庭がいいと感じるようになれば、実家に依存する必要もなくなります。
まとめ
実家依存症と離婚の関係性について
実家依存症って?
実家依存症の特徴は?
実家依存症の原因は?
離婚しないための実家依存症の対策