「離婚前提で家出したい時に最低限もっていくべきもの(前編)」では、家出先や荷造りについてご説明いたしました。後編では、家出の際に持って行くべき貴重品についてご説明いたします。
家出したい 場合、子どもを置いていくとパートナーに親権を放棄したとみなされてしまう場合がありますので注意しましょう。
離婚前提で家出したい時に最低限もっていくべきもの(後編)
家出の際に持っていくべき貴重品
まず、家出の際に必要なものは貴重品です。財布・携帯電話とその充電器・自分名義の通帳やクレジットカードも忘れずに持っていきます。
また、意外に忘れがちなのはハンコです。離婚となるとさまざまな手続きが発生してその1つ1つに押印が必要となってきます。
新たにハンコを買えばいいと思ってしまいますが、銀行印などに使用したハンコでなければ銀行口座の名義変更などで手間取ってしまうことも十分に考えられます。必ず忘れずに準備してください。
あとは、換金できるようなアクセサリーなどを持っていけば、家出後や離婚後にお金に困ったときに換金することができます。おしゃれのためにというより今後の生活のためにこれらも準備してきます。
ただし、ここで注意したいのは換金できそうだからとパートナーのものを持ってきてしまうものは絶対にしてはいけません。離婚の際にパートナーに持ち逃げされたと大騒ぎされると厄介です。
あくまでも自分が所有しているものに限ります。
離婚を主張する理由の証拠品も忘れずに
たとえば、パートナーの不倫や暴力が原因で離婚を考えて家出をするのであれば、そのことを第3者がみてわかる証拠品も離婚の際に慰謝料の請求などで必要になることが予想されます。
これを、置いてきてしまうと、パートナーにとっては都合の悪いものなので証拠品を破棄されてしまいます。こういったケースの場合には、離婚を検討し始めた段階で家出決行に関わらず、うっかり証拠品をなくしてしまわないように持ち歩いていたほうが賢明です。
子どもも必ず連れて行って
あなたの家庭に子供がいて親権を相手に渡す気がなければ、子どもも一緒に連れて行って下さい。今の日本では離婚の際には母親に親権が優先的にいくようになっています。
しかし、もし家出の際に子どもを置いていった場合はパートナーに親権を放棄したとみなされてしまう場合もあり、トラブルの元です。
また、なによりも子どもにとっては置いてかれることは捨てられたと感じてしまうので心に深い傷を残してしまいます。ですので、生活の基盤が整ったら迎えに行くのではなく、最初から子どもを連れていく前提で計画してください。
家出をする際の注意点
よくドラマのワンシーンなどで、離婚届に先に自分の分だけ記入してテーブルに置いたままにしているのをみかけますが、あまり取るべき方法ではありません。
なぜなら、離婚届を置き去りにすることで、パートナーが素直に応じない場合には、離婚するまでに長引いてしまう可能性があるからです。離婚を考えている家出であれば、まずは離婚へ向けた準備をして離婚調停を申し立てた方が平和的に解決することができます。
まとめ
離婚前提で家出したい時に最低限もっていくべきもの(後編)
家出の際に持っていくべき貴重品
離婚を主張する理由の証拠品も忘れずに
子どもも必ず連れて行って
家出をする際の注意点