近年の離婚率上昇の一因となっているのが「ギャンブル依存症」と言われています。
いろいろな問題を引き起こす ギャンブル依存症 ですが、この病気自体は、未だ法的な離婚事由には該当していません。暴力や不貞行為とは一線を画しているということでしょうか?
いわゆる「病気」ですので、人によってその程度の違いがあることからかも知れません。
今回は、よくある本人の診断チェックではなく、配偶者の依存度を チェック する為のポイントを紹介したいと思います。
ギャンブル依存症チェック~離婚すべきかの判断~(前編)
嘘は泥棒のはじまり
昔の人はよく言ったもので「嘘は泥棒の始まり」、その通りなのです。重度のギャンブル依存症であるかどうかの境界線の一つに「嘘」があります。
「嘘をついてパチンコへいく」「勝った!勝った!と嘘をつく」など、依存症の人間は簡単に嘘を付きます。これは「行ってダメだ」と認識しているからであり、ダメとわかっていても我慢できないから嘘をつくのです。
健全にギャンブルを嗜む人間は「行っても良い時間」に「使っても良いお金」で堂々といきます。ここが大きな境界線です。「行っても良い時間」=「仕事や家族を疎かにしていない」、「使っても良いお金=小遣いの範囲・家計を圧迫しない範囲」と言うことになります。
つまり、依存とは「それらの道理を押し曲げて無理を通している」状態と言えます。無理をすれば何かが不具合を生じます。それを隠すのが「嘘」と言うわけです。
無理を続けて、首が回らなくなり、横領・窃盗へとエスカレートするのです。正しく「嘘は泥棒の始まり」。このメカニズムを良く理解した上で、配偶者の行動をチェックしていきましょう。
その① 配偶者のギャンブル歴をチェック
最初のポイントは配偶者がギャンブルしているのか?していないのか?筆者の経験則上、「昔はやったけど今は…」と自ら言う人は怪しいです。特にギャンブル武勇伝を語る人は限りなくクロに近いと思います。
しかし、面と向かって「パチンコやってる?」とはなかなか聞けませんし、主婦の場合、イエスとは絶対言わないでしょう。問題はやっているがどうかではなく、「やっていることを隠した」ことです。
もし、あなたが配偶者のギャンブルの事実を掴んでいるなら、逆に面と向かってカマを掛けて見てください。配偶者がその事実を隠したら要注意。すぐに問い詰めることなくスルーして、次のチェックの機会を作りましょう。
ギャンブルをやっているかどうかがわからない場合は、テレビでも見ながら、例えば、こんな会話でチェックして下さい。
宝くじのCMを見て…「ねーねー、3億当たったらどうする?」的な一般的な質問から、「3億とか言わないから100万でも当たれば良いのにねー。競馬とかなら可能だよね?」と振り、最終的には「これまでギャンブルで最高に勝ったのって幾らくらい?」そして、「すごいなぁ…。じゃあ、最高に負けたのは?」と聞いてみましょう。
武勇伝などを語りだしたら黄色信号です。その後の動向にも注意して下さい。
まとめ
ギャンブル依存症チェック~離婚すべきかの判断~(前編)
嘘は泥棒のはじまり
その① 配偶者のギャンブル歴をチェック