夫(あるいは妻)が ギャンブル 依存 で、離婚したいという相談はネット上に多数上がっています。ギャンブル依存は法律上、離婚原因としては規定されていないので、とても難しい問題です。
ギャンブル依存の夫と別れたい!慰謝料、養育費はどうなる?
夫のギャンブル依存がなおせたら一番良い
夫がギャンブル依存なので別れたいというケースでは、まだ夫婦の愛は冷めていないことも多いです。夫のギャンブル依存という病気さえ治ってくれたら、まだやり直せるというのであれば、まずは夫の病気を治す努力をしてみるのが一番良いでしょう。
ギャンブル依存というのは、ギャンブルをしない人にはとても理解ができないものですが、本人にとってはとても深刻な病気のようです。精神疾患の一種なので、精神科、心療内科、神経内科を受診してみることをお勧めします。
ギャンブル依存を理由に離婚ができる?
ギャンブル依存は法律上、離婚原因として規定されていません。しかし、「婚姻を継続しがたい重大な事由」に該当すると認められれば離婚ができます。まずは弁護士に相談をしてみましょう。
民法上、夫婦はお互いに助け合うことが義務付けられています。まずは妻として、夫のギャンブル依存をやめさせるための努力をしてみる必要があります。
慰謝料は請求できるの?
慰謝料とは、不法行為に対する損害賠償請求のことです。交通事故などでも慰謝料は請求できますが、離婚時に問題となる慰謝料は、「不貞行為」、「DV(暴力)」によって負った精神的・肉体的なダメージに対する損害賠償です。
ギャンブル依存があるだけでは慰謝料をとることは難しいでしょう。
しかし、夫から暴力を振るわれた、ナイフを突きつけてお金をよこせと脅された、不貞行為があったというケースなど、慰謝料を請求できる場合もあります。
夫が弁護士を雇って反論してきた場合には、確実な証拠がないとくつがえされてしまう恐れがあります。離婚の可能性を考えているなら、証拠を集めておくようにしましょう。
暴力を振るわれた場合には、必ず病院を受診して証拠を残しておくことが必要です。病院を受診するほどではない軽いケガの場合、警察に相談するのが有効です。警察では証拠写真も撮ってくれます。
慰謝料よりも養育費をとることを考える
慰謝料は精神的・肉体的なダメージに対する損害賠償なので、ギャンブル依存の場合は難しいです。しかも夫がギャンブル依存で支払い能力がなければたとえ裁判で勝ってもお金を回収することは難しいかもしれません。
慰謝料よりも養育費を確実にとることを考えたほうがいいケースもあります。
養育費は離婚原因がなんであれ、子供の親である以上は支払う義務のあるお金です。養育費と慰謝料を同じと考えている人は多いですが、養育費を請求するのになんの証拠も必要ありません。相手がなにも悪くなくても、子供の親である以上は請求できます。
まずは双方で話し合い(協議離婚)をしてみて、協議離婚ができない場合には家庭裁判所で調停離婚を行います。それでも話がまとまらない場合には裁判をすることになります。養育費を確実なものとするために、和解が成立したら公正証書を作成しておきましょう。
離婚後の生活で大切なこと
まずは元夫から養育費をしっかりと支払ってもらうということが大切です。元夫に安定した収入があるならば安心できますが、元夫がギャンブル依存の場合、支払いが滞るということは十分考えられます。その際も、裁判所に差押えや強制徴収をしてもらって、しっかり回収することが重要です。
争いになるのが嫌なので請求をしないという人は多いです。しかし、養育費は子供の権利なので、親が子供にかわってしっかりと権利を行使してあげましょう。
養育費以外にも、国や自治体が様々な支援制度を用意しています。前もってどのような制度があるのか調べておくとよいでしょう。
まとめ
ギャンブル依存の夫と別れたい!慰謝料、養育費はどうなる?
夫のギャンブル依存がなおせたら一番良い
ギャンブル依存を理由に離婚ができる?
慰謝料は請求できるの?
慰謝料よりも養育費をとることを考える
離婚後の生活で大切なこと