円満離婚は離婚をしたい人誰もが望んでいる状況ですが、現実にはなかなか難しいともいえます。離婚協議でなかなか夫婦の意見が合わず早期解決をお互い望んでいるのに離婚成立しないのです。
そこで今回はトラブルにならないために知りたい 円満離婚の仕方 についてご紹介します。
トラブルにならないために知りたい円満離婚の仕方とは(前編)
離婚でトラブルになる項目って?
まず、円満離婚を目指す前に、離婚をするうえでどういったことがトラブルになりやすいのかということについて知る必要があります。
そこで、最初は離婚のトラブルになりやすい項目についてご紹介します。
離婚のトラブルで最も多い項目は2つで「金銭問題」と「子どもの問題」です。
この2つは離婚の協議中にもめはじめるとなかなか折り合いが付かず、そのせいで早く離婚したいとお互いに願っていてもなかなか離婚が成立しないということが多々あります。
この問題を抱えている夫婦は離婚成立までに1年かかる夫婦もいれば3年以上かかるというケースもあるくらいですので、できればこの問題に関しては両者が納得した形で早期で終結させたいものです。
しかし、金銭問題も子どもの問題も将来を大きく変えてしまうきっかけとなる項目ですので、自分だけが不利になるような取り決めはしたくないですよね。
お互いに損をしたくないという思いからなかなか折り合いがつかなくなってしまうのです。
また、早期解決を重視してあいまいな取り決めかたをしてしまったり、一方が納得しないうちに強引に離婚成立させてしまうと離婚後のトラブルのタネになってしまうということもありますので、早期解決をしたいという気持ちはよくわかりますが、ここは慎重に協議を進めるべきです。
金銭問題で重要なポイント
ここからは、離婚のトラブルで最も多い項目は2つで「金銭問題」と「子どもの問題」それぞれでトラブルにならないための協議の進め方についてご紹介します。
お金や財産に関しては誰もが損をしたくないという気持ちを持っているのは当然のことですので、離婚時の財産分与の取り決めで自分の取り分が少ないと感じてしまうと損をするわけにはいかないという思いからトラブルの元になります。
財産分与の取り決めは一度揉めてしまうとなかなか円満に解決するということはとても難しく、財産分与の取り決めについてお互いが納得できていないせいでなかなか離婚することができないというケースも多いようです。
ですので、基本的にはきっちり半分に財産を分けることが最もトラブルを回避できる手段であるといえます。
ここで、よく勘違いされる人が多いのが「妻は専業主婦で収入がまったくなかったのだから財産を渡す必要がない!」ということです。
財産分与では結婚後に夫婦の協力で得たものであれば財産分与の対象と考えられていて、実際に収入のなかった専業主婦でも、仕事に出ている配偶者を家事をして家を守ることで協力をしていたと考えられますので、専業主婦でも権利はあります。
これらの財産を平等に半分に分けることがトラブル回避の近道なのですが、現金や預貯金のように具体的な数字として見えるものは半分にしやすいのですが、不動産などは割り切るということは難しいので、どちらかが所有すると決めるか売却して売却して得た金額を分けるなどする必要があります。
どんなに話し合っても折り合いが付かないということであれば、家庭裁判所に離婚調停の申し立てを行い、離婚に向けた協議するという方法もあります。
まとめ
トラブルにならないために知りたい円満離婚の仕方とは(前編)
離婚でトラブルになる項目って?
金銭問題で重要なポイント