ドメスティック・バイオレンス、いわゆる DV を受けている 被害者 は、なかなかその状況から抜け出せないという話をよく聞かれる方も多いのではないでしょうか。
その際のDV被害者の 心理 とは、どのようなものなのでしょうか。現状を打破することにより、平穏で落ち着いた日々を取り戻しませんか。
DV夫・妻から離れられない被害者の心理とは
「自分が悪い」と感じてしまっていませんか?
DV被害者が自分を責めてしまうタイプの場合、「暴力を振るわれる原因は自分にある…」など、自分に非があると考えてしまっている可能性があります。
DVが発生する状況において、被害者だけが悪いという状況はあまり考えられないことです。
もちろん、DVが発生するに至ったきっかけはあったかもしれませんが、力を振りかざし、暴力という手段で配偶者を抑えつけているという状況は、決して許されるものではありません。
自分が悪いという考えは一度捨て、冷静に「暴力を振るわれているという現状は正常か」という点について、考えを巡らせることが重要です。
もしかすると加害者は、とても理不尽な理由により、被害者に対して暴力を振るっている可能性も高いです。その場合は、勇気を出して第三者に相談をしてみましょう。
配偶者を「支配者」のように感じてしまっていませんか?
加害者である配偶者が日頃から権力を持っていて、態度や言動でもあなたを支配しようとしている場合、無意識にあなたは、配偶者を「支配者」のように感じている可能性もあります。
仮に支配者と奴隷の関係でも、暴力によって奴隷が抑制されているのは、よい状態ではありません。
その状況が、愛を誓い合って結婚した夫婦間で起こっているとするならば、すぐにでも抜け出し、正しい道を歩むべきではないでしょうか。
しかし、一口に「正しい道を歩む」と言っても、そのきっかけを作るのは難しい場合もあります。
もしも相談する友人や知り合いがいない場合は、専門機関や警察など、とにかく救いの手を求めることが先決です。
現状が正常ではないことを知ることが大切です
DVを受けている=力で抑えつけられているという状況は、断じて正常な状況ではありません。
もしも正常だと感じている場合は、常態化した暴力により、被害者の感覚が麻痺してしまっているのでしょう。
本人が気づけない場合は、まわりが気づいてあげることも大きなきっかけになるかもしれません。
元気がない、言葉数が少ない、家のことをあまり話さない、痣があるなど、もしも少しでも「おかしい」と感じることがあれば、DVの被害者になっていないか、思い切って聞いてみるのもありでしょう。
勘違いであれば笑い話で済むことですし、もしも少しでも動揺が見られるようであれば、さらにつっこんで、白状するまで問い詰めていきます。
特に「自分が悪い」という思考に陥っている被害者の場合は、なかなか自分からヘルプの声を上げられないものです。
夫婦とは本来“対等”であるべきもの
DV加害者、被害者それぞれの考え方の歪みにより、DVが常態化しているというのは、非常に悲しく、一刻も早い対処が必要な状況といえるでしょう。
そもそも「夫婦とは対等であるべきもの」という原点に帰り、配偶者の態度に対し、正しい不満を抱くことが重要です。
日常的に振るわれる暴力により、被害者はすっかり自信をなくしてしまい、「自分が悪い、この状況から抜け出せるわけがない」と、憔悴しきっている場合もあることでしょう。
しかし被害者が声を上げないかぎり、加害者はずっとその状況を変えることはありません。
暴力によって重傷を負ってしまったり、万が一の状態になってしまったりする前に、少しの勇気を振り絞って助けを求めましょう。
いつでも助けを求められるよう、どんな些細な交友関係でも、つないでおくことが大切です。
まとめ
DV夫・妻から離れられない被害者の心理とは
「自分が悪い」と感じてしまっていませんか?
配偶者を「支配者」のように感じてしまっていませんか?
現状が正常ではないことを知ることが大切です
夫婦とは本来“対等”であるべきもの