結婚を機にどちらかの両親と 同居 するという状況は、いまも昔もよく聞かれるものです。両親とはいえ、義理の家族となる人たちとひとつ屋根の下で生活する際には、気遣いや ストレス が発生することもあるでしょう。
今回は夫の家族との同居を例に、ストレス発生の状況や、その対処法をご紹介します。
義家族との同居によるストレスと対処法
助かる反面、別の価値観のぶつかり合いが起こる同居問題
戸籍上は「親」となる夫の両親ですが、親といっても、生活してきた世界も環境もまったく違う赤の他人です。気が合い、遠慮なく話せるような関係になれれば理想ですが、そうはいかないこともあるでしょう。
特に男の子を持つ母親にとって、息子は“最後の彼氏”と比喩されることもあるほど溺愛される対象になることも多いです。最後の彼氏がつれてきた女性(妻)は、母親にとって嫉妬の対象になってしまうことも、残念ながらあるのが事実です。
価値観が違う上に、嫉妬されているという状況下でのストレスは計り知れないものでしょう。子どもが小さいときには義両親の存在に助けられることもありますが、妻 対 義両親(特に義母)という構図においては、なかなか相容れない部分も多いのです。
仲介者としての夫の役割
妻にとっての義両親は、当然ながら、夫にとっては実両親です。妻を愛し、結婚した夫にとって、妻と自分の親が不仲になってしまう状況は、できれば避けたいものでしょう。
とはいうものの、夫は幼少期から自立するまで、その両親に育てられてきたわけで、価値観や考え方も似ている可能性が高いです。
もしかすると、たとえ義両親の言い分が世間一般としては間違っていたとしても、夫にとってはその言い分が“当たり前”と感じ、妻を責めてしまうこともあるかもしれません。
しかし、それは夫婦としてともに歩んでいくなかで、大きな亀裂を残してしまうことも肝に銘じておきましょう。
同居という環境において、血のつながりだけを見れば、他人は妻だけです。夫とその両親が結託してしまえば、妻はひとりぼっちとなり、たいへんな孤独を感じてしまうでしょう。
同居問題、嫁姑問題において、妻の味方をしない夫は、妻からして幻滅対象となってしまうことが多いのです。
一度苦手意識を持つとなかなか修復できないもの
同居によって受けるストレスには、
- 日々小さなことが積み重なっていくもの
- 絶対的に許せないことが起こり、妻が義両親を受け入れられなくなってしまうもの
の、大きくわけて2種類があります。
特に後者の場合は、一度亀裂が入ってしまうことで、修復が難しくなることが大半です。
そして、亀裂が入った相手と同居を継続することは、さらなる妻のストレスを増やすこととなり、決してよい環境とはいえないものとなります。
板挟みになる夫は気苦労が増えますが、夫婦の状況(金銭面、子どもの有無など)と、両親との関係を冷静に見て、同居の解消か、妻をなだめるか、両親にしっかりと話をするかなど、よい対処法について真剣に考えてみましょう。
ストレスの発散方法を身につけておく大切さ
もし、ストレスを感じる状況が明確にもかかわらず、同居を継続しなければならない場合は、夫・妻ともにストレスの発散方法をしっかり把握し、身につけておくことが重要です。
友人と食事をして話を聞いてもらう、カラオケで大声を出して歌う、スポーツで汗を流すなど、その方法は人によってさまざまでしょう。
ストレスが蓄積し続ける状況は、もっとも避けなければならないものです。
夫婦によって、夫婦でともにその方法を行うか、ひとりずつ個別で行うかによっても、発散度合いは変わってくるものなので、いろいろ試して合うものを見つけてみることをおすすめします。
大切なのは、夫が妻のストレスに寄り添い、妻の味方であることではないでしょうか。状況にもよりますが、義母をかばってしまうようなことがあれば、最悪マザコン認定されてしまうことも充分ありえることでしょう。
まとめ
義家族との同居によるストレスと対処法
助かる反面、別の価値観のぶつかり合いが起こる同居問題
仲介者としての夫の役割
一度苦手意識を持つとなかなか修復できないもの
ストレスの発散方法を身につけておく大切さ