結婚生活を円満にする秘訣として「 妥協 」という言葉をよく聞くと思いますが、本来の意味とは違った使い方をしている人が多いようです。あなたにとって「妥協する」という言葉は良いイメージではないのではありませんか?そんな人にこそ知って欲しいことがあります。
「妥協」の意味を説明しながら結婚生活を円満にするポイントもご紹介いたします。
結婚生活に不可欠な「妥協」の本来の意味をご存知ですか?
「妥協」とは諦めるという意味ではありません
あなたは「妥協」という言葉はどんな意味で使いますか?本来の意味を辞書で調べると「対立した事柄について、双方が譲り合って一致点を見出し穏やかに解決すること」となっています。
同義語は「譲歩」です。このように妥協という言葉は「対立した事柄」の解決のためという前提で使われるものなのですが、最近では「本当は海外旅行に行きたかったけれど妥協して国内にするわ」というように、自分の理想や願望よりも低いものにする場合にもよく使われています。
つまり結婚生活について「妥協する」という場合には、本来の意味では夫婦がお互いの意見を聞きあって一致点を見出していくということなのですが、解釈が広がったことにより「意見を聞きあって一致点を見出す」のではなく「自分の理想や願望を諦める」という意味に捉えてしまう人も多いのです。
「妥協」という言葉のイメージ
「妥協した」という言い方をされると、どうしてもその前には「不本意ながら」という言葉が付いているようなイメージがあります。ましてや「妥協してあげる」という言い方をされると意見を通すことができた方も決して気分良く「ありがとう」とは言えない雰囲気になってしまうのではないでしょうか。
しかし「妥協」の本来の意味はお互いの「一致点を見出す」ことです。「諦める」というよりは「折り合いをつける」という意味に近い言葉なのです。お互いが納得する結論に落ち着くのであれば、「妥協する」というのはとても良いことだと思いませんか。
「妥協」は「お互いを尊重しあう」ことから
結婚生活で夫婦の意見が食い違うのは決して悪いことではないはずです。
例えば子供のしつけの仕方ひとつを取ってもいろいろな考え方があり、どれが正解でどれが不正解という判断のつくことではないということがあります。
育ってきた環境や経験が違う二人だからこそ考え方も違うのです。「自分の経験ではこうした方がいいと思う」というお互いの意見を聞き合うことで、自分の経験していない視点で物事を見ることができるのです。
夫婦としてお互いを尊重しようという気持ちがあれば、そこで初めて「妥協」ができるのではないでしょうか。
相手を真っ向から否定するのではなく、自分の意見を通すことを諦めるのでもなく「この場合はどうすることがより良い判断か」という話し合いをすることで、相手に譲る部分もでてくるはずです。
お互いの「妥協できない部分」を知ることも大切
職場や学校などで「知り合ったばかりの人と話し合いをする」という経験は多かれ少なかれ誰にでもあったと思います。知り合ったばかりの相手とはお互いの性格も考え方も知らないのでなかなか本音で話し合うことができないものです。
結婚生活において夫婦は付き合いもだんだん長くなり、お互いに相手の性格や考え方も分かるようになります。「こういう言い方をすると気に障るだろう」「これについてはこだわりがあるだろう」という予想もできるようになります。そういう部分を理解することができれば「妥協」もしやすくなります。
逆に自分にとってこれは妥協できない部分だというものもあるでしょう。相手がそれを尊重してくれるのであれば、他の事は妥協しようと思えることもあります。お互いの「妥協」できない部分を知ることで結婚生活が円満になるのです。
まとめ
結婚生活に不可欠な「妥協」の本来の意味をご存知ですか?
「妥協」とは諦めるという意味ではありません
「妥協」という言葉のイメージ
「妥協」は「お互いを尊重しあう」ことから
お互いの「妥協できない部分」を知ることも大切